TOPICS 2017年4月20日 10:00
スイス郵便事業社・スイスポストと米カリフォルニアのドローン開発企業・Matternetが提携したドローンを活用した血液サンプルの輸送サービスが、新たなドローン事例として注目を集めている。本プロジェクトは、2015年春からドローン輸送の実証テストに取り組んでおり、2017年3月には、スイス国内でスイス連邦民間航空局から24時間ドローン飛行を可能にする認可を取得。2018年までには、定期運用を開始できる見込みだ。
スイス南部を拠点とする病院グループを加えた共同プロジェクトである本事例は、ドローンを活用した医療物資の輸送サービスの事業化を目指す。
この共同プロジェクト事例は、スイス南部のティチーノ州ルガーノ市にあるEOC病院グループ傘下の医療機関を対象に、「Matternet」の運搬用ドローン「Matternet M2」で血液サンプルなどを輸送するサービス。直径80センチ、重さ20キロの小型で軽量なドローンは、平均時速36キロメートルの速度で、最大2キロの運搬物を最長20キロメートル圏内に輸送できる。
2017年3月中旬以降、対象となる医療機関のうちの2カ所で、すでに70回にわたるテスト飛行が実施されており、2018年までには、定期運用を開始できる見込みだ。
アメリカでは、2016年7月からカリフォルニア州Ziplineが、ルワンダ西部の医療施設を対象に、ドローンを活用した輸血用血液の輸送サービスを開始するなど、陸路輸送が不便な僻地を中心に、ドローンによる医療物資の運搬が少しづつずつ広がりはじめている。
スイスポストらの取り組みは、先進国の比較的人口の多い地域でも、医療物資の輸送において運搬用ドローンの活用の余地があることを示す先進的な事例といえる。
以上、下記URLからの要約。
http://techable.jp/archives/55851
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