LPWAの規格の一種。LoRAという規格名は、「長距離」を意味する「Long Range」に由来し、少ない出力で最大8km程度という長い距離での通信を実現する。

LoRAとは

LPWAの規格の一種。LoRAという規格名は、「長距離」を意味する「Long Range」に由来し、少ない出力で最大8km程度という長い距離での通信を実現する。

LoRAとは
LoRA」とは、LPWA(Low Power, Wide Area)の規格の一種。LoRAという規格名は、「長距離」を意味する「Long Range」に由来し、少ない出力で最大8km程度という長い距離での通信を実現する。LoRAは、非営利団体のLoRAアライアンスがオープンスタンダードとして提案しているため、機能的に自由度が高い。

LoRAは、2016年10月時点で、世界27カ国、150の地域でサービスが始まっている。国内ではIoT機器向けの低速・低料金の回線を提供するMVNO、ソラコム、NTT西日本、ソフトバンクなどが商用化のサービスを提供している。

LoRAの特長
LoRAは、アンライセンスバンド(ISMバンド)で、サブギガ帯を採用しているのが特長。サブギガ帯とは、IoTのような機器間通信で少ないデータを送るための周波数帯である。Wi-FiやBluetoothでも使われる2.4GHz帯よりも低い周波数であり、そのぶん長距離を飛び、建物などを回りこむことができる。

LoRAの通信可能速度は、最大37.5Kbps程度。実際にIoTのためにやり取りするデータの通信速度は、8km先まで送れるモードで980bps、通信距離を短くしたモードで11,000bps程度とされている。

LoRAで実際に通信を行うためにはデータリンク層が必要であり、その規格がLoRAWANとなる。LoRAにはオープンな環境が整備されているため、場合によっては、自営のLoRAWANゲートウェイを簡単に構築することも可能。

LoRAの特徴をまとめると、次のとおり。

  • アンライセンスバンド(ISMバンド)のため免許が不要
  • 少ない送信電力で通信距離が長い
  • 通信チップの値段が安い
  • LoRA アライアンスがデータリンク層の規格をまとめている
  • ArduinoやRaspberry Pi用のソフトウェアがGitなどで公開されている
  • The Things NetworkがLoRAWANの実装を公開している

■国内におけるLoRAの実証実験
KDDI株式会社によるLoRAを活用した浸水監視の実証実験や、株式会社日立システムズによるLoRAを活用したマンホールにセンサーをとりつけて、防犯・安全対策を行う実証実験などが行われている。

■国内におけるLoRAサービス
株式会社ソラコムは2017年2月、同社が展開するIoT通信プラットフォームにおいて、LPWAネットワーク「LoRAWAN」に対応した新サービス「SORACOM Air for LoRAWAN」の提供を開始している。また、ソラコムが所有するLoRAゲートウェイを共有サービスとして提供することも明らかにし、「LoRAWAN」による「無線のシェアリングエコノミー」を推進していく。

NTT西日本では、IoT向けLPWAのフィールドトライアルを実施している。各種業界とのコラボレーションを通じて、IoT利用シーンの創出とそれに対応した新サービスを開発することを目的にしたこのトライアルでは「LoRAWAN」を採用したLPWAネットワークを提供。トライアルパートナー企業が、LPWAと自社のIoTデバイス・センサー、データ集約プラットフォームを組み合わせることで、IoT活用シーンのトライアルが可能となる。

またソフトバンク株式会社でも、LPWAネットワーク「LoRAWAN」を活用したIoTソリューションの提供開始を発表。デバイスからアプリケーション、コンサルティングに至るまでの包括的なIoTソリューションを提供している。

http://k-tai.watch.impress.co.jp/docs/column/keyword/1003870.html
http://qiita.com/ammo0613/items/ea0fca240d72c5498d63
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1611/22/news014.html

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