[2016年07月22日 ]
株式会社KSKアナリティクス
データアナリスト 足立 悠
前回は、データ分析ソフト市場の最近の動向、世界的にオープンソースのデータ分析ソフトが活用される傾向にあること、その中でも「RapidMiner」の人気が高く、高い評価を獲得していることを紹介しました。
今回から、RapidMinerの特徴についてお伝えしていきます。
RapidMinerは米国RapidMiner社が開発しているデータ分析ソフトです(※1)。日本では、弊社KSKアナリティクスがパートナー企業となっています(※2)。
RapidMinerには4種類の製品シリーズがあります。
・RapidMiner Studio
・RapidMiner Server
・RapidMiner Radoop
・RapidMiner Cloud
今回はRapidMiner Stuidioに焦点をあて、機能と特徴を紹介します。
RapidMiner Studioはデータ統合機能、加工・整形(ETL)機能、分析(機械学習)機能、レポーティング機能を備えた統合型プラットフォームです。1台のマシン(Windows/Mac/Linux)にインストールすれば、すぐにこれらの豊富な機能を使うことができます。
各機能は「オペレータ」と呼ばれる箱で表現されており、オペレータをマウスのドラッグ&ドロップで移動させ、分析に必要な処理を組み立て実行します。
例えば、機械の稼働ログ(センサデータ)を使って故障予測を行いたい場合、どのような処理を行えばよいのでしょうか?
※1行が1台の機械の稼働状態(正常or故障)を示し、その時のセンサの値も計測したデータ
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大手電機メーカーでエンジニア、事業会社でデータ分析者を経てKSKアナリティクスへ入社。機械学習・ディープラーニングを用いたレコメンデーション、異常検知を得意とする。また、分析セミナー講師や技術雑誌への記事執筆も行う。
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