CLOSE UP コラム | 東芝、「仮想発電所」を事業化---IoTで複数の蓄電池を連携、大型発電所に匹敵する電力へ

東芝、「仮想発電所」を事業化---IoTで複数の蓄電池を連携、大型発電所に匹敵する電力へ

CLOSE UP 事例

2018年02月14日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

東芝が「仮想発電所」を事業化することが分かった。

「仮想発電所」とは

太陽光発電などで発電した電力をためられる家庭/企業の蓄電池をIoT(インターネット)で連携接続し、1つの発電所とみなして電力需給の調整に役立てる仕組み。

将来的は、電気自動車(EV)なども電力供給源として組み入れる構想。

「仮想発電所」制御システム

東芝は、地域に分散する複数の蓄電池に専用のIoT機器を取り付ければ、充電状況などの情報を収集してリアルタイムで画面上に表示し、遠隔制御により充放電できるシステムを開発した。

今冬のような厳しい寒さで電力需給が逼迫しそうな場合、電力会社から送られてくる電力の使用を抑制する一方で、蓄電池に充電した電力を優先的に使うなどの制御ができる。

担当者は「1分で対応する応答性が強み」としている。

大型発電所に匹敵する電力へ

東芝は、仮想発電所システムについて、電気自動車(EV)を含め、家庭/工場/オフィスなどに分散しているさまざまな電力の供給源を束ねられるよう技術開発を進める方針。

仮想発電所は、現実の大型発電所に匹敵する電力を作り出せると期待されており、欧州などではビジネスになりつつある。

東芝は、来年度にも発電事業者や電力仲介事業者(アグリゲーター)に向けて販売を開始する予定。

以上、下記URLからの要約
https://www.sankeibiz.jp/business/news/180213/bsc1802130500002-n1.htm


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

最新TOPICS

最新情報はありません。

関連タグ

AITalk声の職人クラウド版()

  • AI

AITalk声の職人クラウド版は音声合成クラウドサービス。Webブラウザ上でテキストを入力するだけで誰でも簡単に音声ファイルを作成できる。

OPTiM AI Store(オプティムエーアイストア)

  • AI

OPTiM AI Storeは、オプティムが提供する小売店舗省人化AIサービス。

Cloud IoT Core(クラウドアイオーティコア)

  • IoT

Cloud IoT Core(クラウドアイオーティコア)は、Google Cloud PlatformのIoTフルマネージドサービス。端末管理機能とデータ取り込み機能を中心とした統合管理機能を提供する。

ロボット(Robot)

ロボット(Robot)は、人の代わりに何等かの作業を自律的に行う装置もしくは機械のことで、人間をはじめとする動物の動きを基本に動作する。「産業用ロボット」「サービスロボット」「アミューズメントロボット」「コンピュータプログラム」などに大別される。

サイバーフィジカルシステム(Cyber-Physical System)

  • 用語集

「サイバーフィジカルシステム」とは、現実世界(フィジカル空間)での膨大な観測データなどの情報をサイバー空間で数値化し定量的に分析することで、より高度な社会を実現するために「社会システム効率化」「新産業創出」「知的生産性向上」などを目指すサービスおよびシステム。

バックナンバー

関連記事

無料資料プレゼント

2021/03/04 セキュリティDAYS Keyspider資料

講演資料を見るには、 プライバシーポリシーに同意して、送付先メールアドレスをご入力しご請求ください。

またご入力いただきました情報は、当該資料の作成・提供企業とも共有させていただき、当社及び各社のサービス、製品、セミナー、イベントなどのご案内に使用させていただきます。

本資料を見るには次の画面でアンケートに回答していただく必要があります。



セミナー講演資料公開中

ビッグデータ処理のデータベースとして MySQL HeatWave が最適な理由 〜AWS Aurora/Redshift、GCP BigQuery との性能&コスト比較〜

データ分析の課題をAWS Analyticsサービスで解決する方法

データ活用におけるクレンジングの課題 〜「データ連携ツールを使っても非エンジニアには負担」の解決策〜

  • 書籍

Analytics News ACCESS RANKING

facebook

twitter