「判別分析法」は、データを異なるグループに分ける際に、まだ分類されていない新しいデータがどちらのグループに入るのかを判別するための基準を得るための分類の手法。所属するグループを推定する判別分析法は重回帰分析における従属変数が離散量になったモデルであり、対象者の特性(回答データ)から、その対象者がどのグループに属するかを判別する。判別分析は従属変数が質的変数であるのに対して、説明変数は量的変数の回帰分析ともいえる。
判別分析は、目的変数が質的変数であり、説明変数が量的変数となる多変量解析である。ただし説明変数が質的変数である場合もダミー変数を用いることにより、同様に取り扱うことができる。
判別分析は多変量解析手法のように集団の情報を得るのではなく、個人(個体)を分類する目的で使われることが多い。
判別分析法は、次のような多角的な目的で活用できる。
-セールス
見込み客データを元に、購入の可能性が高い顧客と見込みが薄い顧客に分類する。
-金融業界
クレジット申し込み者に対する与信調査。
-ヘルスケア分野
各種の検査項目から、疾病の有無を判断する。
-購入時の決定支援
各種アンケート結果をもとに、製品Aを選ぶか製品Bを選ぶかを予測する。
-入試/入社試験
筆記試験、面接、作文、適性検査など多面的な試験項目からなる入社試験や入学試験において合格群と不合格群を判別する。
-学術・芸術分野
名詞や助動詞などの使用頻度から作者が分からない作品の作者を推定する。
-考古学
重金属の含有比から、出土品の金属がどの鉱山のものか推定する。
http://www.macromill.com/landing/words/b010.html
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