IoT(Internet of Things)とは、従来インターネットに接続されていなかったさまざまなモノ(センサーデバイス、デジタルデバイス、工業機械、駆動装置、建物、車など)が、ネットワークを通じてサーバやクラウドサービスに接続されることで、相互情報交換や遠隔制御できる仕組みを指す。
「Internet of Things」の略からもわかるように「モノのインターネット」という意味でも使われている。IDCでは『IP接続による通信を、人の介在なしにローカルまたはグローバルに行うことができる識別可能なエッジデバイスからなるネットワークのネットワーク』と定義している。
さまざまなモノがインターネットに接続されることで、これまで収集できなかったデータについて「処理」「変換」「分析」が可能となり、より高い価値やサービス生み出すことが可能となる。
「IoT」というワードは、RFID(Radio-Frequency IDentification)の開発に取り組んでいたイギリスのテクノロジー先駆者であるケビン・アシュトンが氏による造語で、1999年に初めて使われたとされている。
その後、スマートフォンやクラウドコンピューティングなどのネットワークインフラが普及していったことにより、この環境全体を表現する概念としても使われる。
日本の法律におけるIoTの定義は、2016年4月20日に成立した法律により改正された「特定通信・放送開発事業実施円滑化法」の附則において、「インターネット・オブ・シングスの実現」について「インターネットに多様かつ多数の物が接続され、及びそれらの物から送信され、又はそれらの物に送信される大量の情報の円滑な流通が国民生活及び経済活動の基盤となる社会の実現」として定義されている。
IoTデバイスとインターネットとの接続方法として「直接通信方式」と「デバイスゲートウェイ方式」の2つがある。
「直接通信方式」では、IoTデバイスそのものが直接インターネットに接続する。
次に挙げる「デバイスゲートウェイ方式」に比べた場合、「費用と消費電力は不利」「カバー範囲の広さが有利」となる。
M2M無線通信規格としては「WWAN(Wireless Wide Area Network)」が該当する。
「デバイスゲートウェイ方式」では、IoTデバイスには必要最低限のセンサーなどの機能のみを搭載し、IoTゲートウェイ機器を介してインターネットに接続する方式。
IoTデバイスの消費電力を抑えることができる点がメリットとなる。
M2M無線通信規格では「WPAN(Wireless Personal Area Network)」や「WLAN(Wireless LAN)」が該当する。
近年では、LPWA(Low Power Wide Area)に注目が集まっている。
LPWAは、「100bps~数10kbpsという通信速度の遅さ」という弱点はあるが、「低コスト」「省電力」「広範囲エリアカバー」などの特徴があるため、リアルタイム性を必要としないセンサーデバイスとの接続方式として人気が高まっている。
SIGFOXは「グローバル展開力」を強みとしており、(デバイス数が多い場合)1回線あたりの通信料金は年100円程度の低コストを特徴としている。
LoRaWANの仕様は、400社以上が参加するLoRaアライアンスでオープンに策定されている。
Wi-Fiのように必要な場所に自由にネットワークを構築できる点を特徴としている。
NB-IoT(Narrow Band IoT)は、携帯電話の低出力域を使用するIoT通信デバイス向けの通信規格。
モバイルキャリアのLTE基地局をベースにネットワークを展開できるため、早期に全国規模展開が行える利点がある。
参考元サイト
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