[2016年08月23日 ]
株式会社KSKアナリティクス
データアナリスト 足立 悠
前回は「1.分析作業を共有化できる」「2.分析を定期的に(スケジュール化)実行できる」機能についてご紹介しました。今回も引き続き便利な機能をご紹介します!
3.分析結果をダッシュボード機能で共有できる
分析者は、RapidMiner Serverの管理画面、またはRapidMiner Studioの結果画面から分析結果を確認できます。しかし、分析者以外の関係者(プロジェクトの意思決定権者や現場管理者)と分析結果を共有したい場合はどうすればよいでしょうか?ここで、便利なダッシュボード機能についてご紹介します。
RapidMiner Serverを使えば、分析結果をレポートとして作成でき、ウェブブラウザ上で表示することができます。マウス操作で簡単に表やグラフを作成し、
お好みのスタイルでダッシュボードを公開できます。BIのダッシュボードと同じ感覚で、例えば予測分析結果を見ることができるため、今後の方針に活かせそうな知見を発見しやすくなります。
では続けて・・・、
4.安心・安全なセキュリティ機能
誰でもかれでもServerにアクセスできてはたまったものではありません。情報漏えいにつながり危険です。RapidMiner Serverでは、他のシステムと同様に、サーバにアクセスできるメンバーとその権限を設定できます。特に権限は、ユーザー単位/グループ単位で設定できるなど柔軟に対応できます。
また、ログからシステムの異常を検知しメールでアラートを出す、といった使い方も可能です。分析をスケジュール化して実行する際、何らかの原因で分析を実行できなかったことを通知できるため、早期に手を打つことができます。
前回と今回で簡単に、RapidMiner Serverの特徴をご紹介しました。最後に、RapidMiner Serverを使うメリットを挙げてみます。
・分析データやプロセスを共有することで、
⇒リソースが重複しない分析環境を実現できる
・時間やリソースを多く要する負荷の高い計算処理を実行することで、
⇒ローカルマシンの負担を軽減できる
・結果をダッシュボードやレポートで表現することで、
⇒分析者以外のユーザーも使い易い環境を提供できる
いかがでしょうか?まずはRapidMiner Studioを使ってデータ分析をスモールスタートさせ、次はRapidMiner Serverを使ってデータ活用をより拡大させていく。このように、RapidMinerシリーズを使い分けて、上手く使いこなしていただければと思います。
RapidMinerシリーズには他に、ビッグデータの処理基盤「RapidMiner Radoop」と、どこでも容量を気にせずデータ分析「RapidMiner Cloud」があります。こちらも折を見て紹介していきます。
----*----*RapidMiner Server 推奨動作環境----*----*----*
◆マシンスペック
・4コア
・3GHz以上
・32GB~1TB
・100GB以上の空き容量
◆OS
・Windows Server 2008 R2
・Windows Server 2012
・Windows Server 2012 R2
・Linux
※64bit推奨
◆Javaプラットフォーム
・Oracle Java 7 または 8
※64bit推奨,OpenJDK非推奨
◆データベース
・Microsoft SQL Server
・Oracle
・MySQL
・PostgreSQL>
----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*----*
大手電機メーカーでエンジニア、事業会社でデータ分析者を経てKSKアナリティクスへ入社。機械学習・ディープラーニングを用いたレコメンデーション、異常検知を得意とする。また、分析セミナー講師や技術雑誌への記事執筆も行う。
スイス国内で2番目に利用者数の多いジュネーブ空港は、 「乗客が行列に並ぶ時間を半減」「業績を前年度の5倍以上にアップ」に成功している。 【改善方法】 ・施設内でBluetoothとWi-Fiセンサーを活用 ・乗客のリアルタイム計測/高度データ分析 ・空港スタッフ数の最適化 ・セキュリティチェックの可視化 ・Wi-Fiセンサーは空港内各所に設置 →行列に並んでいる人数/待ち時間...
Analytics News ACCESS RANKING