■クラスター分析とは
「クラスター分析 (Cluster analysis)」とは、異なる性質のものが混ざりあっている集合体から互いに似たものを集めてグループ(Cluster)を作り、対象を分析する手法。
クラスター分析では客観的な基準に従った科学的な分類が可能となり、マーケティングリサーチにおいては、ポジショニング確認を目的としたブランドの分類、イメージワードの分類、生活者のセグメンテーションなどに用いられる。メーカーの目線からの恣意的なブランドの分類ではなく「消費者サイドの視点に立った分類」を発見できるのが特長。
クラスター分析は、階層クラスター分析と非階層クラスター分析に大別される。
階層クラスター分析は、対象をいくつかのクラスターに分類するだけでなく、どのようにクラスターが結合されていくかの過程も把握することが可能である。対して非階層クラスター分析は、似たようなパターンで回答した回答者が同じグループ(クラスター)に属するように自動でグルーピングを行うアルゴリズムである。
階層クラスター分析は、直感的なアウトプットが得られる反面、分類する対象が非常に大きい場合、結果が不安定になる可能性が高い。したがって分析の現場では、非階層クラスター分析が多く用いられる。
クラスター分析は、Excel(エクセル)やRを利用して実行する。事例は次のとおり。
■Excel(エクセル)によるクラスター分析の例
Excel(エクセル)を利用したクラスター分析の一例として、都道府県の人口動態に関するデータの人口密度、人口増加率、65歳以上人口割合、耕地率の関連を図る方法は次のとおり。
https://software.ssri.co.jp/statweb2/sample/example_40.html
■Rによるクラスター分析の例
Rを利用したクラスター分析の一例として、フラット35利用者調査の全体データを利用し、マーケティング施策の評価をシミュレーションする方法は、次のとおり。
http://enterprisezine.jp/iti/detail/6873
データサイエンスの領域で使われる人工知能(AI)技術、機械学習やディープラーニング(深層学習)などを簡単に解りやすくお伝えします。
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