「デジタルトランスフォーメーション」(DX:Digital transformation)とは、「AIやIoTなどのICTを用いてビジネスや社会システムの基盤についてデジタルを前提とした仕組みに作り替える取り組み」を意味する。

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デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital transformation)とは

「デジタルトランスフォーメーション」(DX:Digital transformation)とは、「AIやIoTなどのICTを用いてビジネスや社会システムの基盤についてデジタルを前提とした仕組みに作り替える取り組み」を意味する。

デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital transformation)とは
■概要
■デジタルトランスフォーメーションの経緯と重要性
■第3のプラットフォーム
・モバイル
・ソーシャル
・ビッグデータ
・クラウド
■デジタル化変革フェーズ
■デジタルトランスフォーメーションがもたらす変化
・サービス化
・オープン化
・ソーシャル化
・スマート化
■企業におけるデジタルトランスフォーメーション
・デジタルディスラプタ
・有効な導入手順例
・IT部門の役割
■デジタルトランスフォーメーションを遅らせる阻害要因
・日本企業の楽観論
・失敗が認められないカルチャー
・日本のIT業界の品質主義
■デジタルトランスフォーメーションの適用範囲/事例
・適用範囲
・事例

デジタルトランスフォーメーション(DX:Digital transformation)とは

■概要

デジタルトランスフォーメーション」(DX:Digital transformation)とは、「AIやIoTなどのICTを用いてビジネスや社会システムの基盤についてデジタルを前提とした仕組みに作り替える取り組み」を意味する。

「ITの浸透により、企業/産業の事業活動や都市運営などを変革し、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」「デジタル化による新たな価値の創造をもたらす」という概念である。

デジタルトランスフォーメーションは、ビジネス現場でAIやロボットが活用されはじめた現状から、「既存概念にとらわれず、成長や企業競争力を維持するための考え方」として注目を集めている。

■デジタルトランスフォーメーションの経緯と重要性

デジタルトランスフォーメーションは、2004年に、スウェーデンのウメオ大学のエリック・ストルターマン教授が「ITの浸透が人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」という概念を提唱したことに始まる。

20年程前の時代と比較すると、「インターネット/PCの普及」「スマートフォン/タブレットの登場」などにより、デジタル機器やそれに伴ったサービス展開が著しく成長しており、ヒト/モノがデジタルデータで直接つながることで地域/時間などの制約がなくなりつつあり、人々の周囲を取り巻く環境は劇的に変化している。そして、この流れは、不可逆的であり「後戻りできないもの」とされている。

その結果、ユーザー/企業を取り巻くデジタル環境はさらなるステージへの発展が求められており、デジタル時代に合わせてビジネスを変革していかなければ、競争力のあるデジタルソリューションに現在のビジネスを奪われてしまうかもしれないという危機感も潜んでいる。

このデジタル化の発展こそが「デジタルトランスフォーメーション」というビジネス概念になっている。

■第3のプラットフォーム

デジタルトランスフォーメーションのITプラットフォームとして「第3のプラットフォーム」の重要度が高まっている。

「第1のプラットフォーム」は「メインフレームと端末」であり、「第2のプラットフォーム」は「クライアント/サーバシステム」である。

「第3のプラットフォーム」とは米調査会社IDCが提唱する「ICT時代を支える新しいビジネス基盤」であり、「モバイル」「ソーシャル」「ビッグデータ」「クラウド」の4つの要素で構成されている。

モバイル

「モバイル」に該当するのは、スマートフォン/タブレットなどのモバイル端末であり、日本国内での普及率は20~30代で約90%と非常に高い数字をマークしている。

サイト閲覧におけるデバイス使用率についても、「PCでの閲覧」よりも「スマートフォンでの閲覧」のほうが2~3倍多いという数字もある。

モバイルは、非常に高い普及率と使用率で、デジタルトランスフォーメーションにおけるインターフェースとして大きな役割を果たしており、マーケティング展開においても重要視しなければならない存在になっている。

ソーシャル

「ソーシャル」は、FacebookやTwitterなどのSNSサービスを指す。

「Facebookは世界16億人(国内2400万人)」「Twitterは世界3億人(国内3500万人)」の巨大プラットフォームへと成長している。

近年においては、企業によるソーシャルメディア運用も当たり前のように行われるようになってきており、企業とユーザーを結ぶコミュニケーションツールとして欠かせない施策の1つとなっている。

マーケティング施策として、Facebook/Twitterが展開する広告配信プラットフォームを活用する企業も増えてきている。

ビッグデータ

企業内外で日々蓄積されていく膨大かつ事業に役立つ知見を導き出すデータ群である「ビッグデータ」を活用したソリューションが提供され始めている。

さらに、近年、IoTテクノロジーが急激に普及し始めており、各企業によりさまざまな「ビッグデータ×IoT」ソリューションが研究されている。

クラウド

「クラウド」は、さまざまなサービスを提供する基盤であり、ユーザーは自前でインフラを用意せずに、迅速にサービス利用を開始できる。

強力なコンピューティングパワーや膨大なストレージを利用できることから、デジタルトランスフォーメーションを推進するための根幹基盤としての活用が期待されている。

■デジタル化変革フェーズ

「デジタルへの変革」を意味する「デジタルトランスフォーメーション」のデジタル化フェーズは次のように定義できる。
・デジタル化第1フェーズ=「IT利用による業務プロセスの強化」
・デジタル化第2フェーズ=「ITによる業務の置き換え」
・デジタル化第3フェーズ=「業務がITへ、ITが業務へとシームレスに変換される状態」

■デジタルトランスフォーメーションがもたらす変化

「デジタル・トランスフォーメーション」により「サービス化」「オープン化」「ソーシャル化」「スマート化」の4つの大きな変化がもたらされるとされる。

サービス化

以前は自社で所有する必要があったITインフラについて、クラウド登場により、「ITインフラサービス」として利用できるようになっている。

企業が求めているのは、手段ではなく「結果としての価値」であり、クラウドサービスへシフトしていくのは自然な流れといえる。

オープン化

オープンソースソフトウェアが広まることで、「特定企業が専有する技術よりもオープンに開発されたプロダクトのほうが安心安全も担保される」という「オープン」概念が広く受け入れられつつある。

オープンに情報が行き交う時代においては、ビジネスにとって「オープン」が不可欠になろうとしている。

ソーシャル化

「Uber」「Airbnb」などの登場により、ソーシャルメディアテクノロジーは、コミュニケーションコストを劇的に下げることで、仲介ビジネスを過去のものにしようとしている。

ソーシャル化により、既存ビジネスモデルを破壊する新たなビジネスを登場させる基盤としても大きな役割を果たすことになる。

スマート化

ビッグデータ/IoTの普及により、ユーザー個人単位の「個別の事実」をきめ細かくリアルタイムに捉えることができるようになり、人工知能(AI)によって分析され、それぞれの状況/意向をくみ取り、全体を考慮しつつも可能な限り個別のニーズに対応できるようになった。

人工知能は大量の「個別の事実」を分析し、知見発見/未来予測/最適判断を提示できるようになってきている。

■企業におけるデジタルトランスフォーメーション

調査会社IDCによると、デジタルトランスフォーメーションについて、「企業が第3のプラットフォーム技術を活用して、新しい製品/サービス/ビジネスモデルを通じて価値を創出し、競争上の優位性を確立すること」と定義している。

デジタル化時代においては、古い広告/マーケティング手法は一掃されていき、時代に則さないユーザーインターフェース企業はユーザーが減少し続けることになる。

企業におけるデジタルトランスフォーメーションは、「既存ビジネスのデジタル化推進」「アナログとデジタルの融合による生産性の向上」「コスト削減」「効率化」に加えて、「既存ビジネスをこれまでの常識とは異なる方向へと向かわせようとする力」「適切なソリューションの取捨選択」が主眼となる。

大規模なデジタルトランスフォーメーション実現には、「既存ビジネスモデル再設計」と「オペレーション再構築」が必要とされ、「それらを実現するための組織/人材そのものの変革」が求められる。

デジタルディスラプタ

「デジタルディスラプタ」とは「破壊者」を意味し、新しいテクノロジーをビジネスに積極的に導入して従来のアナログな商習慣や方式をすべて破壊し、新たなビジネスモデルを創造することでビジネスを成功させた企業を指す。

代表的企業として、UberやAirBnBなどがある。

有効な導入手順例

デジタルトランスフォーメーションの第一歩として、まずは「身近なアナログ業務をデジタル化する」パターンがある。

全社一斉で実施しようとすると実現が困難になるため、現場に予算と権限を与え、ビジネスユーザー主導による部門単位でのデジタル化を行い成功した多くの例がある。

IT部門の役割

デジタルトランスフォーメーションをビジネス部門主導で行うとしても、オンプレミス基幹システム、部門ごとのサブシステム、複数のクラウドなど、複数のシステムが複雑に混在しているため、統合管理としてのIT部門は欠かせない。

ビジネス部門からの要望についてIT部門がどれだけ対応できるかが鍵となる。

■デジタルトランスフォーメーションを遅らせる阻害要因

日本企業の楽観論

日本ではUber/Airbnbに規制があるなど、日本企業の経営者はまだそれほど危機感を持てていない。変化の緩慢さが油断につながっており、このような楽観論が阻害要因になっているという指摘がある。

失敗が認められないカルチャー

デジタルトランスフォーメーションには「理論より実践」が不可欠とされており、そのためには「失敗を許容する⽂化」も大切となる。

日本のIT業界の品質主義

日本のIT業界の品質主義(品質/安定運用に対して非常に厳しい点)がデジタルトランスフォーメーションに対する足かせになっている面もある。

米国のITサービスにおいては「データ喪失さえなければある程度許容される」というカルチャーがあり、この点が成長力に結びついているという分析もある。

■デジタルトランスフォーメーションの適用範囲/事例

デジタルトランスフォーメーションの適用範囲/事例は非常に多岐に渡る。

適用範囲

・製造業
・物流業
・流通/小売業
・交通(鉄道/自動車/航空)
・都市インフラ
・通信/ネットワーク
・働き方改革
・マーケティング
・セキュリティ
・ディシジョンオートメーション など

事例

・リコメンデーションサービス
・Uberとタクシー業界
・FinTech企業と金融業界
・Airbnbと旅行/ホテル業界
・自動運転車と自動車業界
・人工知能翻訳
・気象情報サービス
・データに基づく農業
・IoT/ウェアラブルデバイス
・ヘルスケア/医療サービス など

 

参考元サイト

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【DX】大手商社が進めるデジタルトランスフォーメーション---IoT時代のビジネスモデル創出、丸紅の事例、三井物産の事例(2018年03月26日 10:03)

双日、丸紅は4月にデジタル技術の活用を目的とした新部署の設置や組織改編を実施するなど、大手商社がデジタルトランスフォーメーション(デジタル変革)を加速している。 【デジタルトランスフォーメーションとは】 「デジタルトランスフォーメーション」(DX:Digital transformation)とは、「AIやIoTなどのICTを用いてビジネスや社会システムの基盤についてデジタルを前提とした仕...

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