デジタルトランスフォーメーションのITプラットフォームとして「第3のプラットフォーム」の重要度が高まっている。
「第1のプラットフォーム」は「メインフレームと端末」であり、「第2のプラットフォーム」は「クライアント/サーバシステム」である。
「第3のプラットフォーム」とは米調査会社IDCが提唱する「ICT時代を支える新しいビジネス基盤」であり、「モバイル」「ソーシャル」「ビッグデータ」「クラウド」の4つの要素で構成されている。
「モバイル」に該当するのは、スマートフォン/タブレットなどのモバイル端末であり、日本国内での普及率は20~30代で約90%と非常に高い数字をマークしている。
サイト閲覧におけるデバイス使用率についても、「PCでの閲覧」よりも「スマートフォンでの閲覧」のほうが2~3倍多いという数字もある。
モバイルは、非常に高い普及率と使用率で、デジタルトランスフォーメーションにおけるインターフェースとして大きな役割を果たしており、マーケティング展開においても重要視しなければならない存在になっている。
「ソーシャル」は、FacebookやTwitterなどのSNSサービスを指す。
「Facebookは世界16億人(国内2400万人)」「Twitterは世界3億人(国内3500万人)」の巨大プラットフォームへと成長している。
近年においては、企業によるソーシャルメディア運用も当たり前のように行われるようになってきており、企業とユーザーを結ぶコミュニケーションツールとして欠かせない施策の1つとなっている。
マーケティング施策として、Facebook/Twitterが展開する広告配信プラットフォームを活用する企業も増えてきている。
企業内外で日々蓄積されていく膨大かつ事業に役立つ知見を導き出すデータ群である「ビッグデータ」を活用したソリューションが提供され始めている。
さらに、近年、IoTテクノロジーが急激に普及し始めており、各企業によりさまざまな「ビッグデータ×IoT」ソリューションが研究されている。
「クラウド」は、さまざまなサービスを提供する基盤であり、ユーザーは自前でインフラを用意せずに、迅速にサービス利用を開始できる。
強力なコンピューティングパワーや膨大なストレージを利用できることから、デジタルトランスフォーメーションを推進するための根幹基盤としての活用が期待されている。
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