「ドローン(Drone)」とは、人間のパイロットを搭乗させずに遠隔操縦や自律制御によって飛行する航空機の総称。
単に無人航空機のことを指すこともあるが、無線飛行機(ラジコン飛行機)と区別して、特に、自律飛行機能を有している機体を指して使われる。
日本では、2015年9月に航空法が一部改正され、2015年12月10日から、ドローンやラジコン機などの無人航空機の飛行ルールが新たに導入されることになった。
国土交通省は法改正により無人航空機について以下の通りに定義している。この定義では、主に、「ドローン(マルチコプター)」「ラジコン機」「農薬散布用ヘリコプター」などを対象としている。
『飛行機、回転翼航空機、滑空機、飛行船であって構造上人が乗ることができないもののうち、遠隔操作又は自動操縦により飛行させることができるもの(機体本体の重量とバッテリーの重量の合計が200g未満を除く)』
ドローンの原形は第2次世界大戦中から開発が始まり、戦後まもなく実用段階に進んだ。
当初は射撃訓練用標的機として戦闘機の訓練用に使用された。その後、1970年代には偵察機として運用され始め、1995年にはアメリカ空軍の大型無人偵察機「プレデター」が登場した。
以下の名称も「ドローン」という意味で使われる場合がある。
・無人機、無人飛行機、無人航空機、無人航空システム
・パッセンジャードローン(Passenger Drone)
・マルチコプター(Multicopter)
・クワッドローター(Quadcopter)
・UAV(Unmanned Aerial Vehicle/Unmanned Air Vehicle)
・UAS(Unmanned Aircraft Systems)
・RPAS(Remote Piloted Aircraft Systems) など
ドローンの飛行音が、蜂の「ブーン」という羽音に似ているため、雄ミツバチを意味する英語「drone」に由来すると言われている。
第二次世界大戦時のイギリス軍で使用されていた射撃訓練用標的飛行機「Queen Bee(女王蜂)」に由来するという説もある。
「Queen Bee」の形状が現在のドローンの形状と似ているため、英語の「Drone」という名前が付けられたのではないかと言われている。
ドローンは、スマートフォンに搭載されている基礎技術や部品を流用でき、大量生産が可能であるため、高度な機能を非常に低価格で提供できる特徴がある。
ドローンは、「地上からの遠隔操縦動作」の他に、機体内に搭載されているコンピュータの判断によって自律飛行が可能なタイプがある。
何らかの役割を果たすという目的を持って飛行させることができる。
ドローンと呼ばれる機体にはさまざまな「用途」「大きさ」「形状」の航空機が含まれる。
主に商用として使われる一般的な形状としては、幅数十センチメートル程度の小型~中型機で、ヘリコプターのような回転翼を搭載し、3つ以上のモーター(プロペラ)を持つマルチコプタータイプが多い。
軍事用ドローンとして、幅十数メートルの主翼を持つ大型の固定翼のタイプも存在している。
ドローンは多様なシーンでの活用が期待されている。
・空撮---測量、学術調査、警備
・農業支援---薬剤散布
・物資輸送---工場内での部品輸送、宅配サービス
・防災対応---災害現場調査、人命救助サポート、医薬品配送
・軍事用 など
参考元サイト
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