ロボット(Robot)は、人の代わりに何等かの作業を自律的に行う装置もしくは機械のことで、人間をはじめとする動物の動きを基本に動作する。
「ロボット」という言葉は「無人装置」や「自動制御」などと同じ意味で用いられる場合もある。
「Robot」は次の言葉をベースとして作られた造語とされている。
①チェコ語「Robota」---「農奴制下の義務強制的な労役」「強制労働者」
②スロバキア語「Robotnik」---「労働者」
「ロボット」は多様な意味で用いられることが多いため明確な定義は事実上存在しないとされているが、「人に代わって作業をするために作られた存在」「人の姿を模して作られた存在」「人の自律行動を模して作られた存在」のいずれか、もしくは、これらの複数が該当する存在であるとされている。
ロボットは「人の代わりに作業を行う装置のうち、ある程度の工程や手順を自動的かつ連続的に行うもの」とされているため、以下のものはロボットに含まれないという見方が多い。
・単一動作のみを行う装置---ベルトコンベアー、エスカレーター
・絶えず人間が操作をする必要がある装置---リフト装置、エレベーター
・操縦者が搭乗する必要性があるもの---ブルドーザー、ショベルカー など
国立研究開発法人新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)の「NEDOロボット白書2014」では、ロボットを「センサー、知能・制御系、駆動系の3つの要素技術を有する知能化した機械システム」と定義している。
JISでは「JIS B 0134」(1998年)により「産業用ロボット」の定義を、「自動制御によるマニピュレーション機能又は移動機能をもち、各種の作業をプログラムによって実行できる産業に使用される機械」と規定されている。
工学上のロボットの定義では「目標・目的を与えた際、自動で与えられた目標・目的を実現する機械」とされており、必ずしも人型である必要はないとされている。
この定義によって、仮に人型であったとしても、「人間が操作する必要があるものはロボットとは呼べない」としている。
ロボットは、主として以下のように大別できる。
産業用ロボットは、「ある程度自律的に連続、あるいは、ランダムな自動作業を行う機械」を意味し、主に工場などの生産ラインで「腕力の必要な作業」「高温などの危険な環境下での作業」など、自律的に人間の代行ができる機械が該当する。
産業用ロボットは、「製造工程無人化」「労働力省力化」「稼働時間効率化」などの目的で導入されている。
・溶接ロボット
・塗装ロボット
・組み立てロボット
・搬送ロボット など
サービスロボットは、産業ロボットのような工業品製造目的ではなく、人間社会の中において人間をサポートする機能を提供するロボット。
・掃除用ロボット
・医療用ロボット
・介護ロボット
・警備ロボット
・レスキューロボット
・乳牛用搾乳ロボット など
人間や動物の形を模した機械として、「アミューズメントロボット」や「人間とコンピュータのインターフェースのためのロボット」がこの分類に入る。
この分野では、AI(人工知能)技術を応用した知能ロボットが研究され、実用化が進んでいる。
・ソニーが発売した人工知能搭載の犬形エンターテイメントペットロボット「AIBO」 など
「ある程度の工程を人の代わりに自動的/連続的/効率的に作業を行うもの」という定義から、物理的には存在していないが、コンピュータ言語によるプログラムやソフトウェアもロボットの範疇に含まれる場合がある。
・検索エンジン---インターネット情報自動検索ソフトウェア
・チャットボット---自動応答コミュニケーションソフトウェア
・ボットウイルス---コンピュータウイルス など
参考元サイト
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クラウド型物流プラットフォームの提供を行うGROUND株式会社は、株式会社ニトリホールディングスの物流施設向けに、2017年秋までに約80台のロボットシステムを納入する。業務の効率化、省人化を図るのが目的で、アマゾンなど海外勢が先行する物流ロボット事例に次ぐ国内事例として注目を集める。 国内でも物流ロボット事例が活発化。
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