CLOSE UP コラム | 三菱東京UFJ銀行、本店におけるロボット活用事例。

三菱東京UFJ銀行、本店におけるロボット活用事例。

CLOSE UP 事例

2017年07月24日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

三菱東京UFJ銀行は2017年6月12~16日まで、千代田区にある本店において、来店客に対する接客や案内をロボットの音声対話で対応する実証実験を行った。ロボットが商品やサービスを紹介する活用事例は、将来的におこりうる無人店舗や少人数での店舗運営をにらんだ取り組みである。

ロボットによる接客・案内事例

同行は、2015年からソフトバンクロボティクスヨーロッパの人型コミュニケーションロボットNAO(ナオ)を活用した音声対話による窓口案内実験を進めてきた。16年には成田空港支店で訪日外国人向けに多言語対応のナオを導入。この事例では、米IBMの人工知能「ワトソン」と連携させ、日本語、英語、中国語の多言語に対応した音声対話で為替レートなどの情報提供や口座開設、キャッシュカードを紛失した際の対応などの業務を担う。

今回の事例では、成田空港支店とは別の機能を検証する。システムには、日立製作所の「ロボットIT基盤」を採用。日立の人型ロボット「エミュー3」で培った音声・画像・言語対話と制御などの技術を生かして、過去の実験より円滑な音声対話を実現し、ロボットによる接客や案内の有効性などを検証する。

たとうば、ナオは、内蔵カメラで2~3メートル先に近づいた顧客を見つけると、基本的なあいさつの後、「最近旅行に行きましたか?」「買い物をしましたか?」という質問を音声で投げかける。顧客は、ほぼ「はい」と「いいえ」だけでやりとりが進む。

こうやっていくつかの質問に答えると、同行のデビットカードかスマートフォン向けアプリケーション「三菱東京UFJ銀行」、または銀行手続きの質問回答アプリケーション「バーチャルアシスタント」のいずれかを好みに合わせて進める。利用を希望した場合、ロボットが申し込みページやアプリダウンロードサイトの2次元コードを示すという仕組みだ。

以上、下記URLからの要約
https://www.nikkan.co.jp/articles/view/00432664


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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