CLOSE UP コラム | NTT Com/太平洋工業/岐阜大学、「AI解析による製造機械故障予知実証実験」を開始---製造機械の作動音や振動から故障予知

NTT Com/太平洋工業/岐阜大学、「AI解析による製造機械故障予知実証実験」を開始---製造機械の作動音や振動から故障予知

CLOSE UP 事例

2017年12月21日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

NTTコミュニケーションズ、太平洋工業、岐阜大学の3者は、12月18日、「AI解析による製造機械故障予知実証実験」を開始した。

実証実験概要

太平洋工業の工場内にある製造機械の動作音や振動データを収集後、AIを用いて解析し、検知した動作音や振動の変化から製造機械の故障を予知するという内容。

製造機械の故障を事前に回避することで、工場稼働率を向上させ、製品の安定的な生産を目指す。

取組内容① 正常音とのずれを検知

NTT Comと太平洋工業は、動作音が正常かどうかを判別するシステムの開発を行う。

集音マイクを通じて、製造機械の動作音データをクラウド上に蓄積する。その後、収集した動作音データを、NTT研究所の「ノイズキャンセル技術」、および、AIを活用した「音の特徴解析技術」と「正常音とのずれを検知するモデル」を用いて解析する。

取組内容② 振動の変化を検知

太平洋工業と岐阜大学は、振動が正常かどうかを判別するシステムの開発を行う。

工場内に取り付けた無線式3軸加速度センサーから、製造機械の振動データを収集し、岐阜大学のAIを活用した「振動解析技術」と「振動の変化を検知するモデル」を用いて解析する。

今後の展開

3者は、動作音や振動データを継続的に収集し、音や振動の変化を検知し、製造機械の故障予知の精度向上を目指していく。

以上、下記URLからの要約
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1097448.html


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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