CLOSE UP コラム | 大手ゲーム会社「ユービーアイソフト」、バグ発生防止AIを開発---過去のバグ事例からコードを指摘、ゲーム開発効率向上へ

大手ゲーム会社「ユービーアイソフト」、バグ発生防止AIを開発---過去のバグ事例からコードを指摘、ゲーム開発効率向上へ

CLOSE UP 事例

2018年03月22日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

大手ゲーム会社「ユービーアイソフト」が、開発中のゲームにバグが発生することを防ぐ人工知能(AI)を開発した。

バグ発生防止AI「Dubbed Commit Assistant」

過去のバグ事例を学習することで、バグにつながるコードをプログラマーが書くのを事前に指摘できるというもの。

ユービーアイソフトの研究開発部門「La Forge」を率いるイヴ・ジャキエ氏は、『過去に書かれたコード、そこに含まれるバグ、修正されたバグを開発中のものと比較し、似たものがあるかを探すプログラマー向けのAI』と語る。

AI学習

ユービーアイソフトのデータベースにあった約10年分のコードを使って、「バグはどこで発生しやすいのか?」「どのような修正がなされたのか?」などについて学習させた。

ゲーム開発効率向上へ

ユービーアイソフトはこのAIシステムにより、ゲーム開発で最もコストと労力がかかる部分であるバグチェックの効率化が可能になると考えている。

バグチェックには大規模なチームが必要で、開発費の最大70パーセントを使ってしまうこともあるとしている。

バグ発生防止AIの精度が向上すれば、ゲームの「開発期間短縮」「品質向上」「コスト削減」につながる可能性が出てきている。

以上、下記URLからの要約
https://wired.jp/2018/03/19/ubisoft-commit-assist-ai/


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

最新TOPICS

最新情報はありません。

関連タグ

ディープラーニング(Deep Learning)

  • 用語集

「ディープラーニング(Deep Learning:深層学習)」とは、コンピュータによる機械学習の1種であり、人間の脳の階層構造をコンピュータで再現しようと言うアイデアに基づいた「ニューラルネットワーク」を改良し、画像や音声などの認識や、自動運転などの複雑な判断を可能にする。

AWS IoT Core(AWS IoTコア)

  • IoT

AWS IoT Coreは、AWSが提供するマネージド型IoTクラウドサービス。

データ・プレパレーション(Data Preparation)

  • 用語集

データ・プレパレーションとは「分析に必要とされるさまざまな非定型データを収集/整形し、迅速な分析開始のためのサポートを行う機能」を意味する。データ・プレパレーションを直訳すると「データの準備」であり、さまざまなデータソースから大量のデータを取得し、次のデータ分析ステップのための準備を行うことを指す。

IoT(Internet of Things)

IoT(Internet of Things)とは、従来インターネットに接続されていなかったさまざまなモノ(センサーデバイス、デジタルデバイス、工業機械、駆動装置、建物、車など)が、ネットワークを通じてサーバやクラウドサービスに接続されることで、相互情報交換や遠隔制御できる仕組みを指す。

音声認識(Speech Recognition)

  • 用語集

「音声認識(Speech Recognition)」とは、人の音声(会話)をコンピュータに認識させることで、「話し言葉をテキストデータに変換」あるいは「音声の特徴を捉えて声を出している人を識別」などを行う機能を指す。音声認識技術は、生活の一部として一般的に普及してきている。

バックナンバー

関連記事

無料資料プレゼント

2021/03/04 セキュリティDAYS Keyspider資料

講演資料を見るには、 プライバシーポリシーに同意して、送付先メールアドレスをご入力しご請求ください。

またご入力いただきました情報は、当該資料の作成・提供企業とも共有させていただき、当社及び各社のサービス、製品、セミナー、イベントなどのご案内に使用させていただきます。

本資料を見るには次の画面でアンケートに回答していただく必要があります。



セミナー講演資料公開中

上からも下からもプレッシャー中間管理職の「悩み」をデータの視点で解決 〜タイムリーなデータ活用、円滑な状況共有を導く分かりやすいデータストーリーとは〜

注目のDB技術「HTAP」とは? ~手軽に、かつ高速に、リアルタイム分析を実現する方法~

データ活用におけるクレンジングの課題 〜「データ連携ツールを使っても非エンジニアには負担」の解決策〜

  • 書籍

Analytics News ACCESS RANKING

facebook

twitter