CLOSE UP コラム | 竹中工務店、AI構造設計システムの開発に着手---構造設計におけるルーチン作業の70%削減を目指す

竹中工務店、AI構造設計システムの開発に着手---構造設計におけるルーチン作業の70%削減を目指す

CLOSE UP 事例

2017年11月22日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

竹中工務店は、2017年11月17日、構造設計業務を支援するAIシステムの開発に着手したと発表した。

AI構造設計システム開発

竹中工務店が2001年に自社開発した構造設計システム「BRAIN」が、開発するAIシステムのベースとなる。

AI開発を手掛けるベンチャー企業「HEROZ」のAIプラットフォームと、「BRAIN」に蓄積された竹中工務店の数百件の設計データ群を利用し、深層学習などによりAIシステムのプロトタイプを開発する。

プロトタイプAIの育成

システム開発後、構造設計者達がプロトタイプを育成していくことで、2020年までに、実務レベルで利用できる自動設計/シミュレーションの自動化手法を確立し、構造設計のルーチン作業の70%削減を目指す方針。

ワークライフバランスの向上

AIシステムを活用することで、構造設計者がよりクリエイティブな業務に集中できる設計環境構築と、ワークライフバランスの向上を目指す。

今後の展開

竹中工務店では今回の構造設計向けシステムの開発を、AI活用の第1段階と位置付け、将来的には、人間とAIが協力する新しい設計手法の開発にも取り組んでいく方針。

以上、下記URLからの要約
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1711/20/news047.html


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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