2016年11月21日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一
グーグルの画像認識API「Cloud Vision」は、開発者向けの画像認識と機械学習のための強力なツールだ。
グーグルは2015年終盤、開発者が画像を認識してパターンを学習するアプリケーションを作成するのに役立つ2つのシステムをリリースした。そのうちのひとつが「Cloud Vision」である。Cloud Vision APIは、機械学習のアルゴリズムを記述したりモデルの学習を行ったりする必要がない。機械学習に詳しくない開発者でも活用できる点が大きいポイントだ。
Cloud Vision APIが提供するのは、画像の認識、分類、グループ化を行うためのツール。このAPIが提供する機能の片鱗は、Google Photoにも存在する。Google Photoを使うと写真のなかから特定の人物や、一般的なモノ、有名なランドマークなどが写っている画像を検索することができる。また文字認識は、多数の言語に対応し、画像中のテキストを認識する。
Cloud Visionは、これらGoogle Photoで提供している最新の画像認識技術を含め、Google Brainチームが数年前から開発を続けてきたディープラーティング技術が惜しみなく投入されている。
Cloud Vision API には、画像分析のレイヤも用意されており、画像に暴力的な表現や不適切なコンテンツが含まれているかどうかを判別することもできる。さらに、このAPIには感情分析の機能も含まれており、人間の顔を表情(笑っている、泣いているなど)に基づいて分類することも可能だ。
Cloud Vision APIが提供する画像認識機能をまとめると、次のようなものとなる。
Google Cloud Vision APIを利用する場合、直接REST APIに問い合わせを行う方法とGoogle Cloud SDKを通して問い合わせを行う方法がある。また、事前に認証情報をSDKに登録する必要がある。
下記サイトからの要約。
http://japan.zdnet.com/article/35075445/
http://qiita.com/kazunori279/items/768c7fdf96cdf45a9d16
1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。
最新情報はありません。
スマートIoTサービス(スマートアイオーティーサービス)は、データの「収集」「管理」「見える化」「異常検出時警報自動通知」などの機能を提供するIoTソリューション。
IoT(Internet of Things)とは、従来インターネットに接続されていなかったさまざまなモノ(センサーデバイス、デジタルデバイス、工業機械、駆動装置、建物、車など)が、ネットワークを通じてサーバやクラウドサービスに接続されることで、相互情報交換や遠隔制御できる仕組みを指す。
Jedox(ジェドックス)とは、オープンソースのビジネスインテリジェンスソフトウェア。予算実績管理/計画/分析/レポートに特化しており、Excelベースで簡単に分かりやすくデータ操作を行える点を特徴としている。
Computer Visionは、Azureが提供するクラウドベースのイメージ分析サービス。イメージを処理して情報を返す高度なアルゴリズムを利用できる。
Amazon FreeRTOS(アマゾンフリーアールティーオーエス)は、AWSが提供するマイクロコントローラ向けIoTオペレーティングシステム。
Analytics News ACCESS RANKING