CLOSE UP コラム | 沖縄美ら島研究センター、AIヤシガニ生態調査システムを導入---甲羅の紋様で個体識別

沖縄美ら島研究センター、AIヤシガニ生態調査システムを導入---甲羅の紋様で個体識別

CLOSE UP 事例

2018年04月19日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

沖縄美ら島財団総合研究センターは、昨年末、ヤシガニの生態を調査するためのAIシステムを導入した。

ヤシガニの状況

ヤシガニは、乱獲や開発などによる生息地の消失で世界的に減少している。ヤシガニは成長が遅く約50年は生きるため乱獲の影響を受けやすい。環境省レッドリストの絶滅危惧2類に指定されている。

甲羅の紋様は、人の指紋と同様に個体ごとに異なっているため個体識別に役立つが、人間が目視で確認すると時間がかかり間違いも発生する。

AIヤシガニ生態調査システム

同センターは、ヤシガニの生態を調査するため、大阪大学サイバーメディアセンターとIT会社「コギト」との共同研究成果を基にしたAIシステムを導入した。

ディープラーニング技術を活用して、約400匹のヤシガニの甲羅の写真から紋様の特徴を学習させた。

スマートフォンなどで撮影したヤシガニの写真をコンピューターに取り込むと、画面上で瞬時にどの個体か照合できる。

今後、実際の調査でサンプル数が増えると、照合精度はより向上していく仕組み。

クジラへの応用

同センターでは、ザトウクジラの生息調査についても、同システムを応用できないか検討している。

以上、下記URLからの要約
https://mainichi.jp/articles/20180418/ddm/013/040/013000c


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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