2018年08月02日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一
2018年6月15日に、『オフショアで開発する「AR/VR」~Microsoft HoloLens を活用したMRデモと、不動産やホテル、レストランなどの「バーチャル訪問」を実現するAR/VR活用事例~』セミナーが開催されました。
https://osslabo.doorkeeper.jp/events/74892
本レポートでは、株式会社One Technology Japan様の講演の一部を抜粋して紹介します。
近年注目され、ビジネスでの利用も始まりつつある「AR/VR/MR」についての動向と活用事例についてレポートします。
VR/AR/MRの市場予測動向として、さまざまな予測がなされていますが、その中から2つの予測が紹介されました。
ゴールドマン・サックス・アセット・マネジメントによると、「2025年におよそ11兆円の市場に」という予測を出しています。
また、IDCJapanによると、「2021年には22兆円の市場に」という予測も出ています。
これらの予測の通り、VR/AR/MR市場は大きく発展することが期待されています。
引き続き、2025年のVR/AR/MR市場予測の内訳について紹介がありました。
現状では、シミュレーション/エンターテイメント分野がほぼすべてを占めているとのことです。
2025年の予測では、シミュレーション/エンターテイメント分野が75%ほどを占めていますが、特筆すべき点として、産業分野が25%に伸びていることが挙げられます。
このことから、産業分野での実用化が大きく進んでいくことが予想されています。
AR/VR用デバイスとして、現状では、一体型VRデバイス「oculus」などが発売されています。
MR用デバイスは、現状はまだ高価ですが、Microsoftの「HoloLens」などが発売されてきている状況とのことです。
現状のVRビジネスとしては、シミュレーション/エンターテイメント分野が多くを占めています。
One Technology Japan様では、「実際のラインの中で、音声認識や画像認識を含めて、サーバとつないで業務を効率化する」などの相談が増えてきており、「VRは実用化フェーズへ移行してきている」と述べられました。
今後、VRに加えて、AR/MRビジネス関連でも実用化が進んでいくと予測されています。
実用化のパターンとして、仮想現実との複合として、「教育向けコンテンツ」「機械メンテナンス操作サポート」「自動車フロントガラスへのナビゲーション」などが挙げられています。
One Technology Japan様で開発されたVR/AR/MR関連の開発実績が紹介されました。YouTubeで公開されているので、ご参照ください。
Escape Room - Demo Game
https://www.youtube.com/watch?v=UuyW6MzUMy8
AR Furniture World Demo (version 2)
https://www.youtube.com/watch?v=f3GINreSL0w
以上、「AR/VR/MR」についての動向と活用事例についてご紹介しました。
講演資料は、以下のURLより無料で取得していただけます。
ぜひご参考いただければと思います。
https://majisemi.com/e/c/onetech-20180615
1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。
最新情報はありません。
SAS Visual Analytics(エスエーエスビジュアルアナリティクス)は、すべての機能を単一の統合インメモリ環境で活用できるBI(ビジネスインテリジェンス)ツール。
Amazon FreeRTOS(アマゾンフリーアールティーオーエス)は、AWSが提供するマイクロコントローラ向けIoTオペレーティングシステム。
RapidMiner(ラピッドマイナー)とは、「データマイニング」「機械学習」「予測分析」などを行える統合的データ分析プラットフォームであり、使いやすいGUIでデータ分析を行える点を特徴としている。
Analytics News ACCESS RANKING