CLOSE UP コラム | 建設業向け新IoTプラットフォーム「LANDLOG(ランドログ)」---4社で共同構築中、建設業界のデータ非共有問題を解消へ

建設業向け新IoTプラットフォーム「LANDLOG(ランドログ)」---4社で共同構築中、建設業界のデータ非共有問題を解消へ

CLOSEUP コラム

2017年08月10日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

コマツ、NTTドコモ、SAPジャパン、オプティムの4社は、2017年7月19日、建設業務生産プロセスに関わるあらゆる「モノ」をつなぐ新プラットフォーム「LANDLOG(ランドログ)」を共同で企画/運用することに合意した。建設事業者向けに、同年10月の提供開始を目指している。

建設業界のデータ非共有問題

建設生産プロセス(測量、施工、検査など)についてはICT化も進んでいるが、これらのプロセスにはそれぞれ専門の複数の工事事業者が携わる。

しかし、関連するデータは事業者ごとに管理されているため、有機的に活用されていないという課題がある。

今回、このような課題解決に向けて、4社が新プラットフォーム事業に取り組むこととなった。

クラウドプラットフォーム「KomConnect」ベース

コマツの建設現場向けソリューション事業「スマートコンストラクション」が基盤としているクラウドプラットフォーム「KomConnect」をベースとして活用する。

このうち情報の収集/蓄積/解析機能について、「LANDLOG」を用いて、さまざまなアプリケーションプロバイダーにデータを提供していく。

参加4社の役割

コマツは「3次元地形測量」や「建設生産プロセスへの投下資本(機械、人、資材など)の可視化に関するノウハウ」を提供する。

NTTドコモは「無線通信のノウハウやサービス(LTE、LPWA、5Gなど)」「IoTソリューション構築とデータ収集/可視化/分析」を提供する。

SAPは「デザインシンキング」と「SAP Leonardoによる新プラットフォームビジネス支援」を提供。

オプティムは「AI、IoT、Cloud IoT OSの活用に関するノウハウ」を提供する。

以上、下記URLからの要約
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1708/03/news025.html


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

最新TOPICS

最新情報はありません。

関連タグ

LPWA(Low Power、Wide Area)

  • 用語集

「LPWA」とは、「Low Power=省電力」+「Wide Area=広域エリア」を意味しており、少ない消費電力で、km単位の距離で広範囲に通信できる無線通信技術の総称である。

データインテグレーション(Data Integration)

  • 用語集

「データインテグレーション」とは「データ統合」を意味し、「さまざまなデータソースからデータを統合して、意思決定に必要となる情報を得るためのシステムプロセスとビジネスプロセスの組み合わせ」を意味する。

自動運転車(Autonomous Car)

  • 用語集

自動運転車は、電子制御と自動運転装置を使用して、人間の手を介さずに出発地から目的地まで走行できる機能を有する。車両に搭載されたレーダー/カメラなどのセンサー類と、GPS(全地球測位システム)などを利用して、周囲の状況を把握して車両の走行制御を行う。

AWS IoT Greengrass(エーダブリューエスアイオーティーグリーングラス)

  • IoT

AWS IoT Greengrassは、エッジデバイス上でAWS Lambdaコードを実行可能なIoTソリューションを構築できるサービス。

Karakuri(カラクリ)

  • AI

Karakuri(カラクリ)は、カスタマーサポート特化型チャットボットサービス。正答率95%保証する非常に高い精度で解答できることを特徴としている。

バックナンバー

関連記事

無料資料プレゼント

2021/03/04 セキュリティDAYS Keyspider資料

講演資料を見るには、 プライバシーポリシーに同意して、送付先メールアドレスをご入力しご請求ください。

またご入力いただきました情報は、当該資料の作成・提供企業とも共有させていただき、当社及び各社のサービス、製品、セミナー、イベントなどのご案内に使用させていただきます。

本資料を見るには次の画面でアンケートに回答していただく必要があります。



セミナー講演資料公開中

上からも下からもプレッシャー中間管理職の「悩み」をデータの視点で解決 〜タイムリーなデータ活用、円滑な状況共有を導く分かりやすいデータストーリーとは〜

データ分析の課題をAWS Analyticsサービスで解決する方法

ビッグデータ処理のデータベースとして MySQL HeatWave が最適な理由 〜AWS Aurora/Redshift、GCP BigQuery との性能&コスト比較〜

  • 書籍

Analytics News ACCESS RANKING

facebook

twitter