「R」を用いることで、クロス集計や回帰分析、クラスター分析、シミュレーションなどの基本的な統計分析が可能となる。またオープンソースとしてだけでなく、パッケージを導入することで最新の分析手法を実行することもできる。
「R」は、2008年にニュージーランドのオークランド大学で開発されたオープンソースであり、継続的にメンテナンスと拡張がなされている。従来の統計解析ソフトは高価であり個人で所有することは難しかったが、「R」は利用、改変、再配布が自由であり、結果においても信頼性が高いため、統計解析そのものが一般化した。現在、「R」は、多くの研究機関、教育機関で利用されている。
「R」は日本語に対応しており、Windows、Mac、UnixのすべてのOSにも対応している。また自分でコマンドを打ち込むため柔軟な操作が可能となり、強力な作図機能もある。
一方、有償ソフトと比べた場合、「R」はコマンドベースの操作性であるため初心者が活用するには難易度が高いという難点もある。
人工知能の開発には、どのようなプログラミング言語が適しているのだろうか。人工知能の処理では、統計学や数学を多用することになる。統計学や数学に精通しているのではない限り、開発途中で、ライブラリを活用する可能性がかなりの頻度で出て来るだろう。ライブラリが充実しているプログラミング言語としては、R言語 と Pythonがある。
Analytics News ACCESS RANKING