[2016年04月06日 ]
株式会社KSKアナリティクス
データアナリスト 足立 悠
前々回の記事で、ビジネスアナリティクス(BA)とは、データから「将来を予測する」ものと説明しました。
今回は、BAはどのような技術で何に利用できるのか、改めて確認していきましょう。
ビジネスアナリティクス(BA)とは、将来予測や意思決定など「ある目的にもとづいて、さまざまな分析手法やソフトウェアベースのアルゴリズムを駆使しながら、データに潜んでいる特定のパターンや相関関係などの知見を抽出し(※1)、それを活用すること」です。
基本的には「CRISP-DM(Cross Industry Standard Process for Data Mining)(※2)」と呼ばれるプロセスに従って、BAを進めていくことが望ましいとされています。
下図はCRISP-DMのイメージです。
BAでは、システム開発におけるウォーターフォールモデルのような一方向でシーケンシャル型のプロセスではなく、アジャイルモデルのような反復型のプロセスで進めると、より高いビジネス価値を得られる可能性が高くなります。
上図のCRISP-DMモデルにおいても、プロセス間で双方向に矢印が引かれていることからプロセスを実施し場合によっては前のプロセスへ戻って見直す、全体として周期的で一連のフィードバックループを持つことから各プロセスを繰返し実施し求める精度(獲得したいビジネス価値)が得られるまで反復する、ということが必要とされています。
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大手電機メーカーでエンジニア、事業会社でデータ分析者を経てKSKアナリティクスへ入社。機械学習・ディープラーニングを用いたレコメンデーション、異常検知を得意とする。また、分析セミナー講師や技術雑誌への記事執筆も行う。
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