CLOSE UP コラム | 千葉大学×富士通、AI/IoTを活用する薬用植物栽培実証研究を開始---国内産の安定供給へ

千葉大学×富士通、AI/IoTを活用する薬用植物栽培実証研究を開始---国内産の安定供給へ

CLOSE UP 事例

2018年04月26日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

千葉大学と富士通は、4月18日、「漢方薬/健康食品などの原料植物に対する効率的な栽培技術の実証研究」の開始を発表した。

実証研究概要

「千葉大・柏の葉キャンパス(千葉県柏市)の農園」と「奈良・大分両県の協力農家」を栽培拠点として、「冷え性や貧血に効能のあるトウキ」や「血糖を抑えるアカヤジオウ」などの薬用植物や機能性植物を栽培する。

研究期間として2018年4月から2019年3月末まで実施する。

目的

情報通信技術(ICT)を活用して生育状況をきめ細かく分析することで、気象条件の変化と照らし合わせ、植物が育ちやすい環境を突き止める。

また、輸入品への依存度が高かった薬用植物の国内栽培を増やし、原料の安定供給や農家の経営改善を図る。

AI活用による音声データ蓄積

栽培担当者は農作業をしながら「丈の高さ」「葉の大きさ」「色合い」などの生育状況をスマートフォンに声で吹き込む。

音声情報は栽培データ記録システムに伝達され、AIでデータを自動的に仕分けされ、関連する項目ごとに蓄積される。

IoTを活用したデータ集積

畑には気温/湿度/地温をリアルタイムで計測する「フィールドセンサー」を設置する。千葉大は生育状況データと気象データを照らし合わせ、生育に適した環境を割り出す。

分析結果のフィードバック循環

千葉大は分析結果を基に協力農家に栽培方法のアドバイスを行い、その結果は再び栽培データ記録システムにフィードバックする。

以上、下記URLからの要約
https://www.nikkei.com/article/DGXMZO2954462018042018L71000/


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

最新TOPICS

最新情報はありません。

関連タグ

goo AI xDesign(グー・エーアイ・クロスデザイン)

  • AI

「goo AI xDesign」は、NTTレゾナントが提供するチャットボットAIサービスセミオーダーソリューション。

Cloud AutoML(クラウドオートエムエル)

  • AI

Cloud AutoML(クラウドオートエムエル)は、機械学習の専門知識がなくても、最小限の労力で、高品質のカスタム機械学習モデルをトレーニングできるサービス。

AIアナリスト(エーアイアナリスト)

  • AI

AIアナリスト(エーアイアナリスト)は、Google Analyticsを利用して、サイト自動アクセス解析により改善提案を行うサービス。

ビッグデータ(Big Data)

「ビッグデータ(Big Data)」とは、一般的なソフトウェアの能力を超えたサイズのデータ集合であり、従来のデータベース管理システムでは「記録」「保管」「管理」「解析」などの処理が難しいほどの巨大で複雑なデータ群。「インターネット普及」「コンピュータの処理速度」「クラウド技術向上」などに伴い、日々大量に生成され溢れている大容量デジタルデータを指す。

AITalk声の職人クラウド版()

  • AI

AITalk声の職人クラウド版は音声合成クラウドサービス。Webブラウザ上でテキストを入力するだけで誰でも簡単に音声ファイルを作成できる。

バックナンバー

関連記事

無料資料プレゼント

2021/03/04 セキュリティDAYS Keyspider資料

講演資料を見るには、 プライバシーポリシーに同意して、送付先メールアドレスをご入力しご請求ください。

またご入力いただきました情報は、当該資料の作成・提供企業とも共有させていただき、当社及び各社のサービス、製品、セミナー、イベントなどのご案内に使用させていただきます。

本資料を見るには次の画面でアンケートに回答していただく必要があります。



セミナー講演資料公開中

上からも下からもプレッシャー中間管理職の「悩み」をデータの視点で解決 〜タイムリーなデータ活用、円滑な状況共有を導く分かりやすいデータストーリーとは〜

データ分析の課題をAWS Analyticsサービスで解決する方法

ビッグデータ処理のデータベースとして MySQL HeatWave が最適な理由 〜AWS Aurora/Redshift、GCP BigQuery との性能&コスト比較〜

  • 書籍

Analytics News ACCESS RANKING

facebook

twitter