CLOSE UP コラム | NTTドコモ×Empath、「音声による感情認識技術」を共同開発---高速道路の騒音にも対応、居眠り運転防止へ

NTTドコモ×Empath、「音声による感情認識技術」を共同開発---高速道路の騒音にも対応、居眠り運転防止へ

CLOSE UP 事例

2018年05月13日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

NTTドコモとEmpathは、5月8日、「雑音環境でも音声で感情認識できる技術」を共同開発したと発表した。両社は「ドライバーの声から感情を認識する実験」に共同で取り組んでおり、居眠り運転の防止などに役立てる狙いがある。

感情認識

この技術は「ドライバーの音声を検知し感情を認識できる」というもの。

ドライバーの声から声の高さや音色などの音響的特徴を分析する。事前に機械学習で生成しておいた感情認識モデルを使用して「怒り」「喜び」「悲しみ」のどの感情に当てはまるかを推定する。

実証実験

ドライバーの感情を認識したAIが発話する実証実験を実施した。

ドライバーの眠気やだるさなどの倦怠感を表す指標値が50%減少し、被験者の93%が「AIが自分の気持ちに寄り添ってくれている」と感じたという。

騒音対策

認識モデルには、走行時の自動車のエンジン音などの特徴も取り入れており、雑音の大きい高速道路走行時の条件でも、感情の平均正答率は75%に達した。

今後の展開

2018年中にドコモが提供する自動車向けの音声エージェントサービスへの導入を目指すとしている。

以上、下記URLからの要約
http://www.itmedia.co.jp/news/articles/1805/08/news113.html


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

最新TOPICS

最新情報はありません。

関連タグ

SAS Visual Analytics(エスエーエスビジュアルアナリティクス)

  • AI

SAS Visual Analytics(エスエーエスビジュアルアナリティクス)は、すべての機能を単一の統合インメモリ環境で活用できるBI(ビジネスインテリジェンス)ツール。

スマートファクトリー(Smart Factory)

  • 用語集

スマートファクトリー(Smart Factory)とは、「工場全体の効率的な稼働を実現することで最大の利益を生み出す環境を整えた工場」を意味する。

AITalk声の職人クラウド版()

  • AI

AITalk声の職人クラウド版は音声合成クラウドサービス。Webブラウザ上でテキストを入力するだけで誰でも簡単に音声ファイルを作成できる。

Azure IoT Edge(アジュールアイオーティーエッジ)

  • IoT

Azure IoT Edgeは、Azure IoT Hub上に構築されるIoTエッジコンピューティングサービス。

ABEJA Platform(アベジャプラットフォーム)

  • AI

ABEJA Platform(アベジャプラットフォーム)は、AI継続的インテグレーションに必要となる一連のパイプラインを一貫して実装可能なプラットフォーム。

バックナンバー

関連記事

無料資料プレゼント

2021/03/04 セキュリティDAYS Keyspider資料

講演資料を見るには、 プライバシーポリシーに同意して、送付先メールアドレスをご入力しご請求ください。

またご入力いただきました情報は、当該資料の作成・提供企業とも共有させていただき、当社及び各社のサービス、製品、セミナー、イベントなどのご案内に使用させていただきます。

本資料を見るには次の画面でアンケートに回答していただく必要があります。



セミナー講演資料公開中

注目のDB技術「HTAP」とは? ~手軽に、かつ高速に、リアルタイム分析を実現する方法~

データ分析の課題をAWS Analyticsサービスで解決する方法

データ活用におけるクレンジングの課題 〜「データ連携ツールを使っても非エンジニアには負担」の解決策〜

  • 書籍

Analytics News ACCESS RANKING

facebook

twitter