CLOSE UP コラム | 老舗温泉旅館「一の湯」がAI機能を備える「Oracle Service Cloud」を導入---顧客サービス強化と生産性向上、Webサイトセッション数が2割以上増加

老舗温泉旅館「一の湯」がAI機能を備える「Oracle Service Cloud」を導入---顧客サービス強化と生産性向上、Webサイトセッション数が2割以上増加

CLOSE UP 事例

2017年08月31日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

老舗温泉旅館「一の湯」は、AI機能を備えるOracleのクラウドサービス「Oracle Service Cloud」を導入した。「AIで何を目指しているのか?」について話を聞いている。

人時生産性5000円を実現

箱根の温泉旅館といえば、1泊2食の宿泊料金は3〜5万円が多い中、一の湯は1万円程度で宿泊できる。

これを実現するための戦略の1つが「人時生産性の向上」であると語る。

「人時生産性」とは「労働に対し収益を評価する指標」であり、「従業員1人の1時間当たりの粗利益」である。

顧客がそれほど必要としていないサービス(部屋食、冷蔵庫の常備ドリンクなど)を廃止するなどの改革を進めている。

さらに、訪日外国人客を取り込み「人時生産性6000円達成」を目標にしている。

「Oracle Service Cloud」の導入

「人時生産性6000円達成」の目標を達成するために「Oracle Service Cloud」を導入した。

「Oracle Service Cloud」は、カスタマーサポート支援を目的としている。

カスタマーサービスとサポートサービスのライフサイクルを網羅する機能を提供する。
・ナレッジベース「iKnow」
・Webセルフサービス
・マルチチャネルの問い合わせの一元管理
・インシデント管理
・分析レポート など

「Oracle Service Cloud」導入効果

自社のWebサイトに機能追加した、人工知能機能による「問い合わせ頻度の高い質問への回答を優先的表示」により、顧客電話対応の負荷が軽減された。徐々にではあるがメールの問い合わせ、残業が減ってきているという。

Webサイトのセッション数が2割以上増えている結果も出ている。

外国人観光客が多く検索するキーワード「Parking(駐車)」から、駐車場情報を追加した。また、「Tattoo」の検索も多かったことが分かった。

以上、下記URLからの要約
http://news.mynavi.jp/articles/2017/08/29/ai_ichonoyu/


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

最新TOPICS

最新情報はありません。

関連タグ

機械学習(Machine Learning)

「機械学習(Machine Learning)」とは、人間が学習する基本的な仕組みをコンピュータで再現し実現する技術の総称を指す。機械学習では、学習ベースとなる大量のサンプルデータを入力値として用いて、繰り返し解析を行うことで、データから有用な「規則」「ルール」「知識表現」「判断基準」などを抽出し機械学習モデルを構築していく。

デジタルトランスフォーメーション(Digital transformation)

  • 用語集

「デジタルトランスフォーメーション」(DX:Digital transformation)とは、「AIやIoTなどのICTを用いてビジネスや社会システムの基盤についてデジタルを前提とした仕組みに作り替える取り組み」を意味する。「ITの浸透により、企業/産業の事業活動や都市運営などを変革し、人々の生活をあらゆる面でより良い方向に変化させる」などの概念である。

ビジネスインテリジェンス(Business Intelligence)

「BI(Business Intelligence)」とは、経営戦略などのビジネス上の意思決定をサポートするために、企業内に分散蓄積されている多様なデータを収集し、統合的に分析し活用するための手法。意思決定支援システム「DSS(Decision Support System)」の1つに該当するものとされている。

スマートIoTサービス(スマートアイオーティーサービス)

  • IoT

スマートIoTサービス(スマートアイオーティーサービス)は、データの「収集」「管理」「見える化」「異常検出時警報自動通知」などの機能を提供するIoTソリューション。

ABEJA Platform(アベジャプラットフォーム)

  • AI

ABEJA Platform(アベジャプラットフォーム)は、AI継続的インテグレーションに必要となる一連のパイプラインを一貫して実装可能なプラットフォーム。

バックナンバー

関連記事

無料資料プレゼント

2021/03/04 セキュリティDAYS Keyspider資料

講演資料を見るには、 プライバシーポリシーに同意して、送付先メールアドレスをご入力しご請求ください。

またご入力いただきました情報は、当該資料の作成・提供企業とも共有させていただき、当社及び各社のサービス、製品、セミナー、イベントなどのご案内に使用させていただきます。

本資料を見るには次の画面でアンケートに回答していただく必要があります。



セミナー講演資料公開中

データ分析の課題をAWS Analyticsサービスで解決する方法

データ活用におけるクレンジングの課題 〜「データ連携ツールを使っても非エンジニアには負担」の解決策〜

上からも下からもプレッシャー中間管理職の「悩み」をデータの視点で解決 〜タイムリーなデータ活用、円滑な状況共有を導く分かりやすいデータストーリーとは〜

  • 書籍

Analytics News ACCESS RANKING

facebook

twitter