CLOSE UP コラム | IoTで道路建設工事の「全工程見える化」を実現---15%の生産性改善

IoTで道路建設工事の「全工程見える化」を実現---15%の生産性改善

CLOSE UP 事例

2017年09月14日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

大和ハウスグループのフジタは、IoTを活用して、建設機械/人/測量などのすべての情報を集約し「全工程見える化」を実現したと発表した。15%の生産性改善を図れたという。

対象工事

岐阜県関市広見の東海環状自動車道で実施している約300mの道路建設工事が、この取り組みの対象となった。

「全工程見える化」システム

「全工程見える化」システムとは、各種施工情報をクラウドサービスに集約できる独自のシステムを構築し、すべての現場担当者にリアルタイムで共有できるようにしたものである。

情報共有される主な情報として、以下のようなものがある。
・重機情報(ICT建機、ダンプトラック)
・作業員情報(工事管理者、職長、オペレーター)
・三次元測量データ
・施工進捗情報(ロードライト) など

「全工程見える化」システムの導入効果

システムの導入により多くの改善が図られ、15%の生産性向上効果が出ている。

次のような成果が出ている。

(1)各オペレーターが相互に位置情報を把握することで、連携作業がスムーズに行えるようになった。

(2)建設機械(ダンプトラックなど)の運行状況をマップ上で視覚的に把握できるようになったことで、建設機械の待ち時間が大幅に短縮し、稼働率向上につながっている。また、現場全体の建設機械の計画的かつ効率的な配置が可能になった。

(3)施工の進捗情報が共有化されることによって、作業計画の日々改善と適正化が進むようになっている。特に、オペレーターから作業進捗や天候などの条件に応じた建設機械の配置変更が提案されるようになるなどの効果も出ている。

以上、下記URLからの要約
http://www.itmedia.co.jp/smartjapan/articles/1709/11/news038.html


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

最新TOPICS

最新情報はありません。

関連タグ

Cloud AutoML(クラウドオートエムエル)

  • AI

Cloud AutoML(クラウドオートエムエル)は、機械学習の専門知識がなくても、最小限の労力で、高品質のカスタム機械学習モデルをトレーニングできるサービス。

RapidMiner(ラピッドマイナー)

  • BA

RapidMiner(ラピッドマイナー)とは、「データマイニング」「機械学習」「予測分析」などを行える統合的データ分析プラットフォームであり、使いやすいGUIでデータ分析を行える点を特徴としている。

SAS Visual Analytics(エスエーエスビジュアルアナリティクス)

  • AI

SAS Visual Analytics(エスエーエスビジュアルアナリティクス)は、すべての機能を単一の統合インメモリ環境で活用できるBI(ビジネスインテリジェンス)ツール。

HPE Universal IoT Platform(HPEユニバーサルIoTプラットフォーム)

  • IoT

HPE Universal IoT Platform(HPEユニバーサルIoTプラットフォーム)は、Hewlett Packard Enterpriseが提供するIoTプラットフォーム。

音声認識(Speech Recognition)

  • 用語集

「音声認識(Speech Recognition)」とは、人の音声(会話)をコンピュータに認識させることで、「話し言葉をテキストデータに変換」あるいは「音声の特徴を捉えて声を出している人を識別」などを行う機能を指す。音声認識技術は、生活の一部として一般的に普及してきている。

バックナンバー

関連記事

無料資料プレゼント

2021/03/04 セキュリティDAYS Keyspider資料

講演資料を見るには、 プライバシーポリシーに同意して、送付先メールアドレスをご入力しご請求ください。

またご入力いただきました情報は、当該資料の作成・提供企業とも共有させていただき、当社及び各社のサービス、製品、セミナー、イベントなどのご案内に使用させていただきます。

本資料を見るには次の画面でアンケートに回答していただく必要があります。



セミナー講演資料公開中

データ分析の課題をAWS Analyticsサービスで解決する方法

上からも下からもプレッシャー中間管理職の「悩み」をデータの視点で解決 〜タイムリーなデータ活用、円滑な状況共有を導く分かりやすいデータストーリーとは〜

ビッグデータ処理のデータベースとして MySQL HeatWave が最適な理由 〜AWS Aurora/Redshift、GCP BigQuery との性能&コスト比較〜

  • 書籍

Analytics News ACCESS RANKING

facebook

twitter