CLOSE UP コラム | 八千代エンジニヤリング、護岸コンクリート保守にディープラーニングシステムを導入。

八千代エンジニヤリング、護岸コンクリート保守にディープラーニングシステムを導入。

CLOSE UP 事例

2017年07月24日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

データ活用のソリューションを提供する株式会社ブレインパッドは、総合建設コンサルタント企業である八千代エンジニヤリングに、人工知能のビジネス活用を支援する「機械学習/ディープラーニング活用サービス」を導入した。これにより、河川の護岸コンクリートの劣化検知を効率化を支援する。

ディープラーニングで、護岸コンクリートのメンテナンスを効率化。

河川の周りには、洪水などの災害対策として重要な役割を担う護岸コンクリートが設置されているが、設置された時期や地域などによって整備形式が異なり、点検・改修には熟練された技術が必要となる。

こうした護岸コンクリートの維持管理に係る調査・検討業務を行う八千代エンジニヤリングは、これまで人間による目視主体で劣化状況を把握してきたが、長い河川区間を複数の人間が作業するために手間やコストが膨大となり、劣化状況の判断基準が人によってさまざまであることが問題となっていた。今回のディープラーニング活用サービスの導入によって、画像処理によるコンクリートの劣化検知およびその自動化を目論む。

ブレインパッドは、この護岸コンクリートの劣化検知において、ディープラーニングを活用し、撮影した画像から劣化の有無を自動判断するアルゴリズムを開発。実証実験の結果、現状の人手による検査と遜色ない精度で劣化を検知できることが判明したという。このアルゴリズムは、Google によってオープンソース化された深層学習フレームワーク「TensorFlow」を活用している。今後は、劣化検知の判定プロセスのシステム化や、同社が手がける河川の護岸コンクリート以外の社会インフラ分野への展開も検討していく予定だとしている。

なお、今回導入した「機械学習/ディープラーニング活用サービス」は、「Google Cloud Next in Tokyo 2017」において最新事例として紹介される予定。

以上、下記URLからの要約
http://news.mynavi.jp/news/2017/06/06/233/


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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