CLOSE UP コラム | エーザイによる、医療ビッグデータ活用事例。

エーザイによる、医療ビッグデータ活用事例。

CLOSE UP 事例

2017年07月24日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

医療ビッグデータが注目されるなか、医薬品メーカーのエーザイが、中期経営計画のなかでビックデータを活用したICTによるイノベーション、とくに創薬分野での取り組みや事例について発表した。

ビッグデータを活用することによる創薬事例。

同社のデータサイエンティスト青島 健氏によると、医療ビッグデータは、治療技術の発見や技術革新、また医療の効率化や医療費の適正化など医療分野におけるさまざまな事例での活用が期待できる。とはいえ、まだその基盤構築さえできていないのが実情だという。最近では、病院から処方された医薬情報(レセプトデータ)をデータベース化し厚生労働省がデータを開示するようになったが、これらのビックデータはあくまでも薬のみで、個人が病院でどんな治療や検査を受けたのかという情報は含まれていない。

医療ビッグデータを活用していくためには、数十年問という長いライフサイクルで継続が可能な医療情報基盤づくりが求められている。

そんななか青島氏が所属するエーザイでは、新たな中期経営計画「E-WAY2025」のなかで、創薬でICTドリブンのイノベーションを起こす方針を掲げている。社内に蓄積された実験、臨床などの医療ビッグデータを活用し、創薬に貢献するための事例である。

同社では、2017年上半期からマークロジックのNoSQL DBを導入し、社内に散見しているビッグデータ統合へのステップを踏んでいるところだ。マークロジックのエンタープライズNoSQL DBは、社内に散在しているデータを、高速かつ低コストで統合し、そのうえで容易に管理したり、高速な検索が行える。SQLを使わない新しいDBとして、ここ数年で急速に存在感を強めている。

以上、下記URLからの要約
http://www.sbbit.jp/article/cont1/33719


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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