CLOSE UP コラム | 三井住友銀行×日本マイクロソフト、チャットボットシステムを開発---自己学習データ生成による自己学習機能を搭載

三井住友銀行×日本マイクロソフト、チャットボットシステムを開発---自己学習データ生成による自己学習機能を搭載

CLOSE UP 事例

2018年03月08日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

三井住友銀行は、2月23日、日本マイクロソフトと共同で、Microsoft Azure上で動作する対話型自動応答システム(チャットボット)を開発したと発表した。

チャットボットシステムの導入

このチャットボットは、利用者からの照会に対し、AIが自然な対話形式で回答を返すことにより、利用者の生産性向上をサポートするシステム。

2017年8月から、行内の照会応答業務で活用開始している。

既存AIの課題

従来のAIのおいては、「学習に必要なデータ準備」「運用段階での新たな知識の登録」など、人手による教育が必須だった。

また、学習データが不足している場合は、システム利用開始時点では期待する精度が出ないという点も課題とされていた。

自己学習データ生成による自己学習機能

三井住友銀行と日本マイクロソフトが共同開発したシステムでは、AI自身が学習データを生成し自己学習することにより、「学習データ生成にかかる労力の軽減」と「システムの利用開始時点での高い精度」を実現している。

知識登録サジェスト機能

運用開始後も、AIが管理者に対して新たな知識登録を示唆する機能を開発したことで、AIの継続的な学習を効率的かつ短時間で行えるようになっている。

以上、下記URLからの要約
https://cloud.watch.impress.co.jp/docs/news/1108006.html


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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