CLOSE UP コラム | 大阪大の研究グループ、歩く姿から人物判定を行う「歩容鑑定」システムにAIを活用---劇的に精度が向上、犯罪捜査での活用へ

大阪大の研究グループ、歩く姿から人物判定を行う「歩容鑑定」システムにAIを活用---劇的に精度が向上、犯罪捜査での活用へ

CLOSE UP 事例

2017年11月30日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

大阪大の研究グループは、歩く姿から人物判定を行う「歩容鑑定」システムにAIを活用し精度を高めている。

「歩容鑑定」とは

歩容鑑定は、歩き方の個人差に着目した認証技術。

複数のカメラが人物の歩く姿を捉え、「右手は振るのに左手は振らない」「前かがみになる」「歩幅が大きい」などの無意識のうちに出る個性を捉え、同一人物かの判定を行う技術。

しかし、カメラ撮影角度(角度差)が90度異なると、誤り率が40%近くになるという弱点を抱えていた。

AIでの精度向上

今回のシステムは、大阪大産業科学研究所のグループが、三菱電機共同研究部門の協力を得て開発した。

人工知能(AI)を活用することで、撮影の向きが異なると精度が下がる弱点を克服し、深層学習により、「正面」「真横」「真後ろ」の画像を比較しても、極めて高い精度での鑑定が可能になった。誤り率は、角度差90度でも4.2%にまで低減した。

犯罪捜査への応用

このシステムは、犯罪捜査の効率向上も期待できる。新システムの実験では容疑者の絞り込みで、角度差90度の場合でも81.1%という高い精度で認識が行える。

膨大な人物の中から容疑者を絞り込むこともでき、科学捜査の新たな切り札として注目を集める。

以上、下記URLからの要約
https://www.kobe-np.co.jp/news/sougou/201711/0010767276.shtml


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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