CLOSE UP コラム | JALとNEC、「AI(人工知能)を活用した航空券の購入予測分析」実証実験---データサイエンティストによる予測モデルと同程度の精度に達した

JALとNEC、「AI(人工知能)を活用した航空券の購入予測分析」実証実験---データサイエンティストによる予測モデルと同程度の精度に達した

CLOSE UP 事例

2017年11月09日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

日本航空(JAL)とNECは、2017年11月7日、「AI(人工知能)を活用した航空券の購入予測分析」の実証実験を共同で実施したと発表した。

「AI(人工知能)を活用した航空券の購入予測分析」の特徴

従来は専門のデータサイエンティストが担当してきた予測モデル構築などをAIが代替する。

デジタルマーケティングなどの業務で迅速に予測モデルを活用できるのが特徴としている。

実証実験内容

実証実験は、2017年9~11月に実施された。

JALのマイレージサービス「JALマイレージバンク」の会員情報と、個々の会員の搭乗履歴、JALのWebサイトにおけるアクセスログを用意し、NECの「予測分析自動化技術」モジュールで機械学習を行わせた。

「予測分析自動化技術」モジュール

このモジュールは、データベース内の複数テーブルのデータを基に、まず、仮説として予測に有効と思われるデータ項目の組み合わせを自動で発見する。

次に、選定したデータ項目をベースとして、大量の予測モデルを生成し、最終的に目的とする分析結果に最適と考えられる予測モデルを自動で選び出して、算出根拠とともに提示する。

実証実験結果

予測モデル精度はデータサイエンティストによる予測モデルと同程度の精度を出した。

また、「予測モデル提示までに要した解析時間」は数時間程度で、人手による設計より短時間だったとしている。

以上、下記URLからの要約
http://itpro.nikkeibp.co.jp/atcl/news/17/110702610/


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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