CLOSE UP コラム | 日立製作所×西日本鉄道、ビッグデータ分析によるバス運行ダイヤの最適化を開始---人材不足への対策に

日立製作所×西日本鉄道、ビッグデータ分析によるバス運行ダイヤの最適化を開始---人材不足への対策に

CLOSE UP 事例

2018年05月13日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

日立製作所と西日本鉄道は、路線バスの利用状況や走行実績などのビッグデータを分析し、乗客の利便性を損なわずに効率的な運行につなげる取り組みを開始した。

バス運行ビッグデータ分析

「福岡市中心部を走るバス1日約1200台分の走行実績」と「西鉄が導入しているIC乗車券の乗降データ」を集積し、路線ごとに詳しい需給を分析する。

これまでは捕捉が難しかった「バスの乗り換え」などの利用者の複雑な動きも把握できるようになる。

人材不足への対応

ビッグデータ分析により、乗客が少ない時間の運行を減らしたり、乗り換え場所調整などを行い、改善が図れると期待されている。

バス業界では、運転手の採用難や離職が慢性化している。西鉄では、今年3月に、福岡市近辺の路線で最終便を繰り上げたものの運転手不足は解消していない。

担当者は「知見をダイヤ作成に反映させ、運転手の労働時間短縮につなげたい」と話している。

今後の展開

西鉄は2019年春のダイヤ改正から分析結果を活用したい考え。また、今後数年以内に対象エリアを拡大し、AIを用いた分析の導入も計画している。

以上、下記URLからの要約
http://www.saga-s.co.jp/articles/-/212221


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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