CLOSE UP コラム | 【AI】日立製作所、「自律走行無人搬送車を止めずにピックアップする技術」を発表---複数AI技術を協調、作業時間38%削減

【AI】日立製作所、「自律走行無人搬送車を止めずにピックアップする技術」を発表---複数AI技術を協調、作業時間38%削減

CLOSE UP 事例

2018年05月31日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

日立製作所は、2018年5月28日、複数のAI技術を協調させることで「自律走行無人搬送車(AGV)を止めることなくピックアップする技術」を発表した。

自動ピッキング作業の課題

ピッキング作業は物流/倉庫作業の中でも人手の割合が大きく自動化が望まれている。

現状のロボット技術では、毎回AGVがロボットのピックアップポイントに止まり、それをロボットの画像センサーで撮影し、ロボットがピックアップするという流れであるため作業時間がかかることが課題となっている。

AI協調によるピッキング

新技術は、この課題解決を目指している。

各種AIを活用し、「ピッキング用ロボット」と「自律走行するAGV」を統合制御することで、AGVに積まれた製品群から指定の製品をAGVを止めることなくピックアップできる。

それぞれに組み込まれたAIが自律的に協調し、詳細な指示なしで最適な動作を行える点を特徴としている。

実証実験

「AGVで搬送中の物品の取り出し」「ケース内物品の位置や傾きに応じたAGVの速度変更」「AGVの無停止による作業時間短縮の効果」などを検証した。

結果として、「認識率8割程度」「38%の作業時間削減」を確認したという。

以上、下記URLからの要約
http://monoist.atmarkit.co.jp/mn/articles/1805/29/news050.html


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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