[2016年08月01日 ]
株式会社KSKアナリティクス
データアナリスト 足立 悠
2.分析を定期的に(スケジュール化)実行できる
リアルタイムで機械の故障を予測したい、異常を検出したいなどのニーズが高まっています。この問題は、RapidMiner Serverのスケジュール化機能を使って定期的に分析を行うことで解決できます。
ここでは、RapidMiner Studioからスケジュール設定を行う方法をご紹介します(RapidMiner Server側からも設定できます)。
RapidMinerのスケジュール機能は3種類あります(下図)。
・今すぐに
・一度のみ
・Cronスケジュール
上2つは明らかなので、3番目について説明します。
「Cronスケジュール」機能を使えば定期的な分析ができます。ここで「cron」とは、UNIX系システムの常駐プログラム(デーモン)の一種で、ユーザの設定したスケジュールに基づいて指定したコマンドやシェルスクリプトなどを自動実行してくれるプログラムのことです。(※3)
月、日、曜日、時、分、秒単位で細かくスケジュールを組むことができます。
これによりリアルタイムの予測・検出が叶います。RapidMiner Studio(有償版)からも分析をバッチで定期的に実行できますが、複数の分析を並行して実行したい場合はRapidMiner Studioの利用をおススメします。
次回(後編)は、「3.分析結果をダッシュボード機能で共有できる」「4.安心・安全なセキュリティ機能」について紹介します。
大手電機メーカーでエンジニア、事業会社でデータ分析者を経てKSKアナリティクスへ入社。機械学習・ディープラーニングを用いたレコメンデーション、異常検知を得意とする。また、分析セミナー講師や技術雑誌への記事執筆も行う。
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