オープンソースデータ分析ソフト「RapidMiner」とは～分析ソフトの動向とRapidMinerの優位性

　次にネックとされているのは「操作性」と「学習コスト」です。今は自社にデータ分析者は居ないが、将来的を見据えて人材を育てたいと考える企業が徐々に増えています。未経験者の多くは、プログラミング無しに簡単に使える分析ソフトを使いたいと考えることでしょう。統計解析ソフト「R」や数値計算ライブラリが豊富な「Python」は、ソースコードを書かなればならない場面が多くあり、敷居が高いと感じる方もいます。
　前ページで、「R」の次に使用されている「RapidMiner」は、GUIでデータ分析できる（プログラミング不要）ため、年々利用者が増えています。

　Googleトレンドの結果を見ても、「RapidMiner」の人気の高さは明らかです（※2）。

　プログラミング不要の商用ソフト「SAS」シリーズと「SPSS」シリーズ、同じくプログラミング不要のオープンソース「RapidMiner」のGoogle検索エンジンでの検索数を比較しました。「RapidMiner」の検索数は年々右肩上がりに増加するのに対し、「SAS Enterprise Miner」「SPSS Clementine」の検索数は右肩下がりの減少か横ばい状態にあります。「SPSS Modeler」の検索数は右肩上がりに増加していますが、「RapidMiner」の検索数に比べると少ないことが分かります。

　この結果からも、国内外の分析者はオープンソースのデータ分析ソフト、特に「RapidMiner」に関心を寄せられていると読み取れます。

　また「RapidMiner」は、IT分野のリサーチを行うガートナー社から高い評価を得ています。

次のページへ続く

【次ページ】世界的に高い評価を得ている「RapidMiner」