企業内の個々の部門では、SaaS系ビジネスアプリケーションについて、「使いやすい」「セットアップが簡単」「トレーニングを必要としない」などの理由で、数多く導入されている。
さまざまな部門で導入されたSaaSアプリは、それぞれ独自のデータを生成するため、各部門で多くのデータサイロが存在している状況となる。
データサイロが増加することで「SaaSアプリ to SaaSアプリ」や「SaaSアプリ to オンプレミスシステム」など、数多くのデータ連携が必要となる。
「データ入力」「スプレッドシート連携」「電子メール連携」など、手動による連携作業が増えてくると、連携エラーも多発し始め、部門のパフォーマンスに悪影響を及ぼしてしまう。
情報の流動的な交換は大小を問わずあらゆる組織で重要となるが、データの量と組織の複雑さが拡大するにつれて、堅牢な自動化戦略を確立することが重要となる。
このアプローチの重要なコンポーネントとして、異なるアプリケーションの接続が含まれるが、多くの企業において、新しいアプリケーションが追加された後に統合が実施されるため、ビジネスプロセスを組み合わせるためにパッチワーク的寄せ集め戦術を実施するケースが多い。
アプリケーションが追加されるたびに、場当たり的統合が実施されるため、システムの複雑性が加速し、統合コストも増加するという悪循環に陥る。
このような状況が、シンプルに統合できるiPaaSというテクノロジー誕生の背景となっている。
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