CLOSE UP コラム | Microsoft、ディープラーニングを高速化させるFPGAベースシステム「Brainwave」を発表---39.5Teraflopsの性能

Microsoft、ディープラーニングを高速化させるFPGAベースシステム「Brainwave」を発表---39.5Teraflopsの性能

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2017年08月24日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

Microsoftは、8月22日(米国時間)、クラウド上でほとんど遅延がないディープラーニングを動かせるFPGAベースシステム「Brainwave」を発表した。

FPGAとは

FPGA(Field-Programmable Gate Array)とは、製造後に購入者/設計者が構成を設定できる集積回路のこと。プログラマブルロジックデバイスの一種である。

「Brainwave」の性能

初期ベンチマークによると、Intelの「Stratix 10 FPGAs」を使用した場合、「Gated Recurrent Unit(GRU)」の上でバッチなしで39.5Teraflopsの数値を出している。

「Brainwave」の可能性

FPGAのこのような専用化により、「Brainwave」は、機械学習並列処理が効率化されると期待されている。

Microsoftは、インフラストラクチャを研究のニーズに応じて高速化し、リアルタイムに近い処理を提供できる、と期待している。

現時点でこのシステムは、人気の高いGoogleの「TensorFlow」と、Microsoftの「CNTK」に対応している。

「Brainwave」の同様システム

同様なシステムとして、Googleの「TPU(Tensor Processing Unit)」がある。このチップは「TensorFlow」向けに最適化されており、将来有望と見なせるベンチマーク結果を出している。

以上、下記URLからの要約
http://jp.techcrunch.com/2017/08/23/20170822microsoft-brainwave-aims-to-accelerate-deep-learning-with-fpgas/


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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