CLOSE UP コラム | NTT、「ツチニカエルでんち(土に還る電池)」を開発---生物由来材料電池、IoT浸透による自然環境負荷を軽減

NTT、「ツチニカエルでんち(土に還る電池)」を開発---生物由来材料電池、IoT浸透による自然環境負荷を軽減

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2018年02月22日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

日本電信電話(NTT)は、2018年2月19日、「ツチニカエルでんち(土に還る電池)」を開発したと発表した。

開発に至る背景

IoTの浸透により、さまざまなものに取り付けられたセンサーが大量に出回ることが予想されているが、「センサーや電池の交換/回収」に関しては十分な議論が行われていない。

回収できずに放置された場合、土壌/生物などに大きな影響を及ぼすことが懸念される。

そこで、NTTでは、回収困難な場合も土に返ることで自然環境に負荷を与えない電池の研究開発を行ってきた。

「ツチニカエルでんち」とは

NTTが開発した「ツチニカエルでんち」は、生物由来の材料や肥料成分を使い、従来の電池と同様の仕組みながら、土壌や生物へ悪影響を与えない電池。

電極については、生物由来材料に処理を施すことで多孔体構造を有するカーボン化に成功し、結着剤自体がないカーボン電極を実現した。

市販のBLE(Bluetooth Low Energy)対応温度センサーモジュールに接続したところ、センサーモジュールからの信号を受信し、正常に電池動作することを確認した。

さらなる開発へ

NTTでは、今後、実用化に向けて電池の性能向上を進めるとともに、同社の半導体技術を活用して「土に還るセンサ・回路」の実現を目指すとしている。

以上、下記URLからの要約
http://www.itmedia.co.jp/enterprise/articles/1802/20/news046.html


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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