CLOSE UP コラム | 「IoTサイバー脅威分析レポート(8月度)」---8月に入ってメキシコからの攻撃が急増、特定のルータが乗っ取られている可能性

「IoTサイバー脅威分析レポート(8月度)」---8月に入ってメキシコからの攻撃が急増、特定のルータが乗っ取られている可能性

CLOSE UP ニュース

2017年09月28日
オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

「IoTサイバー脅威分析レポート(8月度)」によると、8月に入ってIoT機器を狙った攻撃が急増していると報告している。

「IoTサイバー脅威分析レポート」とは

横浜国立大学とBBソフトサービス株式会社の共同研究「横浜国立大学・BBSS IoTサイバーセキュリティ 共同研究プロジェクト」が月次公開しているレポート。

攻撃ホスト数の推移

7月31日では「約1.7万IPアドレス/日」であったのに対して、8月1日には約1.5倍となる「約2.6万IPアドレス/日」に急増している。

メキシコからのアクセスが急増

増加要因として、メキシコからのアクセスホスト数と攻撃ホスト数の増加が挙げられている。メキシコからのアクセスは全体の4分の1を占め、7月の14位から急上昇して最多となった。

要因推測

機器種別の調査では、メキシコで多数使用されているルータのものと思われる特徴が確認されている。

7月には全く観測されていなかったことから、サイバー攻撃によって乗っ取られたルーターが踏み台にされ、外部に攻撃を行っていると推測している。

検知されたIoTウイルス

観測システムで収集したIoTウイルスは、「Linux.Lightaidra」「Backdoor.Linux.Gafgyt」「BASHLITE」「Linux/Mirai」の検知数が多数を占めている。

以上、下記URLからの要約
http://internet.watch.impress.co.jp/docs/news/1081992.html


著者プロフィール

オープンソース活用研究所 所長 寺田雄一

1993年、株式会社野村総合研究所(NRI)入社。 インフラ系エンジニア、ITアーキテクトとして、証券会社基幹系システム、証券オンライントレードシステム、損保代理店システム、大手流通業基幹系システムなど、大規模システムのアーキテクチャ設計、基盤構築に従事。 2003年、NRI社内に、オープンソースの専門組織の設立を企画、10月に日本初となるオープンソース・ソリューションセンター設立。 2006年、社内ベンチャー制度にて、オープンソース・ワンストップサービス 「OpenStandia(オープンスタンディア)」事業を開始。オープンソースを活用した、企業情報ポータル、情報分析、シングルサインオン、統合ID管理、ドキュメント管理、統合業務システム(ERP)などの事業を次々と展開。 オープンソースビジネス推進協議会(OBCI),OpenAMコンソーシアムなどの業界団体も設立。同会の理事、会長や、NPO法人日本ADempiereの理事などを歴任。 2013年、NRIを退社し、株式会社オープンソース活用研究所を設立。

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